2017年12月12日のNewsモーニングサテライトで、大和証券株式会社 投資戦略部シニアストラテジストの石黒英之さんが、下記の内容について話されていました。
今の様に、市場心理が悪化している時は、変化の兆しが出ていても、それが見逃される傾向があるそうで、後から振り返ると、あの時が転換点だったと言う事が多いそうです。
足元では、世界景気不安が叫ばれていますが、景気に関して、先行性があり、企業の景況感を示すPMI(購買担当者景気指数)を見ると、新興国のPMIは、底入れ上昇に転じてきていますし、世界のPMIも、6ヶ月連続で低下した後は、直近は、横ばいに転じてきています。
一方、中国は、新規輸出受注の指数が低迷してますが、足元では、中国の景気重視の政策が、実体経済に現れはじめてきましたし、アメリカの早期利上げ打ち止め観測も、世界景気には、今後はプラスに働くとみられますので、目先の世界の景況感は、改善に向かうと見ているそうです。
更に、物色面について見ると、世界の景況感が、悪化している場面では、内需ディフェンシブ株が、買われる傾向があるのですが、景気が改善する場面では、景気敏感株である自動車、機械、電気機器などに、物色がシフトする事が確認できるので、今後の景況感の改善に備えて、足元では、値ごろ感が強まっている景気敏感株にも、徐々に買いを入れる局面になってきている様です。