2018年7月27日の「日経プラス10」で、マネックス証券チーフストラテジストの広木 隆さんが、下記の内容について話されていました。
日銀がずっと続けてきた、ETFの購入のスタンスを変更すると言う話があるそうで、日経平均型を減額して、TOPIX(東証株価指数)型を増やすと言う観測報道が出ているので、TOPIXは上がったとしても、日経平均株価と連動性が高い値がさ株は、急落している様です。
しかし、日銀は、2016年12月にETFの買い入れルールを変更して以来、日経平均型よりも、TOPIX型の買い入れをずっと増やしてきていて、日銀のETF購入の7割位まで、既にTOPIX型になっているそうです。
そして、日銀は、日経平均型のETFの買い入れを縮小しているのに、NT倍率(日経平均÷TOPIX)は、先日13.0倍と言う記録的な水準まで上昇したので、この事は、日銀のETFの購入は、指数のパフォーマンスに、何の影響も与えていないと考えられるそうです。
昔は、NT倍率(日経平均÷TOPIX)は、10倍から11倍位までしか上がらなかったそうで、アベノミクス相場位からジリジリ上がりだした様ですが、13.0倍は、歴史的に見ても、相当高い数値だそうです。
去年の秋には、日経平均株価は、16連騰などもありましたが、株価が上昇している時は、日銀は、ETFを買わずに、株価が下がった時にだけ買っているので、逆に言うと、日銀がETFを購入しなくても、株価は上がると考えているそうです。その為、日銀のETF購入は、株価の下支えにはなっていますが、日経平均株価を、押し上げていると言う印象は、あまり無い様です。
ただ、思惑で売る人も多いと思いますので、値がさ株を持っている人は注意が必要だと思います。