2017年8月4日の「ワールドビジネスサテライト 」で、「GPIF(年金積立金管理運用独立行政法人)の全保有銘柄」の話題がありました。
GPIF(年金積立金管理運用独立行政法人)は、2017年4月から6月の運用状況を発表して、5兆1,153億円の黒字となったそうです。
堅調な経済指標や、良好な企業業績、アメリカのFRB(連邦準備制度理事会)の政策金利引き上げにより、円安基調で、国内株価が上昇した事などが、追い風になったとの事です。
大和総研チーフエコノミストの熊谷亮丸さんの話では、GPIF(年金積立金管理運用独立行政法人)が好調なのは、外部の環境が良いからだけではなく、先進的な構造改革を続けている事が理由にあるそうで、一つ目は、世界最高レベルのディスクロージャー(情報開示)を行っていて、どの様な銘柄を保有しているかなど、全てがホームページに書かれているそうで、これは、世界でもかなり進んだ取り組みだそうです。
そして、熊谷亮丸さんが注目しているのが、ESG投資(Environment Social Governance)で、環境・社会・企業統治に配慮している企業のインデックス(指数)を作って、かなりの投資をしているとの事で、この指数を作る会社が、企業と議論をして、きめ細かく条件を見ていったり、指数をどの様に作っているかを、開示する事により、企業がどんどん構造改革を行うと言う流れを作っているそうです。
尚、GPIF(年金積立金管理運用独立行政法人)の全保有銘柄を見る方法は、下記のページを開いて下さい。
前年度の運用状況|年金積立金管理運用独立行政法人
前年度の運用状況の一番下の方にある「保有全銘柄について」をクリックすると、エクセルのファイルがダウンロードされます。
そのエクセルファイルの下にあるタブの国内株式の表に、保有している銘柄の名前と、数量、時価総額などが記載されています。
下記の日本取引所グループのサイトを見ると、日本の上場会社数が、3,559社で、東証一部の銘柄が、2,023なので、東証一部の銘柄には、ほとんど投資しているのではないでしょうか。皆さんの持たれている銘柄も入っていると思います。
上場会社数・上場株式数 | 日本取引所グループ