2018年2月20日の日経モーニングプラスで、BSジャパン解説委員の豊嶋広さんが、下記の内容について話されていました。
為替は、株価の回復と歩調が合っていないと思う方が多いと思いますが、ドルの実力を示すドルインデックスは、世界株が急落した局面では、ドル高になりましたが、その後再度、ドル安になっているそうです。
DX-Y.NYB 89.60 0.50 0.56% : US Dollar Index Futures Cash,Co – Yahoo Finance
ドル売りの受け皿は、主要通貨の中では円が圧倒的に強いと言われているそうで、2月19日にJPモルガンが「株価反発、長期金利上昇でも円高の理由」と言うレポートを出したそうで、ドル売り円買いには様々な要因はある様ですが、2月は、アメリカの国債の償還や、利払いが多く、日本から投資している機関投資家や、個人投資家などが、ドルから円にお金を戻す円買いが発生しやすいので、2月は円高になりやすいそうです。
過去15年間の2月下旬から3月半ばのドル円の騰落率を見ると、2009年、2012年、2014年、2015年以外の11年間は、円高となっていて、2009年の超円高からの戻り局面の円安を除くと、大きく円高になっている事が多いそうです。
そして、今年は多少前倒しぎみで入った様で、過去のアメリカ株の急落局面では、今回程度の円高ではすまなかったので、もっと円高になると考えるのであれば、投資家としては、日本円に両替しなければならないお金は、早めに変える事を考えたのではないかとの事でした。
一つ気がかりなポイントは、シカゴの投機筋の円ポジションで、先週の2月13日火曜日までのデータを見ると、売り越し枚数が減っていなそうで、今後買い戻す可能性があるポジションが、2月13日時点で11万5,509枚と、不気味な量残っている様です。
その為、今後さらなる円高になる可能性もあるそうですが、2月13日以降にドル円相場は、105円位まで円高になったので、このポジションが減っている可能性もあり、2月23日金曜日に発表されるシカゴの投機筋の円ポジションを確認する必要がある様ですが、まだまだ円高圧力が溜まっているとの事でした。