2017年12月25日の「日経プラス10」で、楽天証券経済研究所 チーフ・ストラテジストの窪田 真之さんが、下記の内容について話されてました。
過去10年のデータを見ると、1月は、株価が下がる事が多かった様で、11月や、12月から物色の流れが変わる事が多いそうです。そして、12月に日経平均株価が上昇すると、1月は反動で下がる事が多い様です。
過去10年の12月の騰落率の平均が、3.3%上昇しているのですが、1月の騰落率の平均が、-2.8%減少していて、この様に10月から12月の企業業績や、景気が良く、期待があると、1月の株価は下がってしまう事が多い様です。2018年の1月も、このパターンになる可能性もあるとの事です。
■日経平均株価の年末年始の騰落率(前月比)
●2007年12月の騰落率は、-2.4%で、2008年1月の騰落率が、-11.2%
●2008年12月の騰落率は、4.1%で、2009年1月の騰落率が、-9.8%
●2009年12月の騰落率は、12.8%で、2010年1月の騰落率が、-3.3%
●2010年12月の騰落率は、2.9%で、2011年1月の騰落率が、0.1%
●2011年12月の騰落率は、0.2%で、2012年1月の騰落率が、4.1%
●2012年12月の騰落率は、10.0%で、2013年1月の騰落率が、7.2%
●2013年12月の騰落率は、4.0%で、2014年1月の騰落率が、-8.5%
●2014年12月の騰落率は、-0.1%で、2015年1月の騰落率が、1.3%
●2015年12月の騰落率は、-3.6%で、2016年1月の騰落率が、-8.0%
●2016年12月の騰落率は、4.4%で、2017年1月の騰落率が、-0.4%
1月に株価が下落するアノマリーは、前の年の12月にやるべきことは、やっておきたいと言う、投資家心理があるそうで、10月から12月の企業業績や、景気が良くて、株価が上がっている時は、買いたい人は、12月中に欲しい株を買ってしまう事が多い様です。
そうなると、1月には、買いが入らない事が多い様で、日経平均株価は、下落する事がある様です。
去年も、2016年11月からトランプラリーと言われて株価は上昇しましたが、2017年1月には、トランプ大統領の暴言が出てきて、下落してしまった様です。
それと、エレクトロニクス産業の季節性があり、日本のエレクトロニクス産業は、アメリカのクリスマス商戦が最大の販売の時期なので、10月から12月に向けて、作り貯めをして、1月から3月に向けては、仕事が減るタイミングになるので、半導体などのエレクトロニクス関連株は、今は、上昇していますが、1月はお休みになる可能性がある様です。
しかし、株価の先高感はあるので、大型株は、あまり上昇しない可能性がありますが、小型株や、小売株の業績の良い銘柄などが、買われる可能性があるそうです。
そして、1月に株価は、下落すると予想しているそうですが、2月からまた高値を更新して行くのではないかと考えているとの事でした。