日経平均の低PERが続いてしまう可能性:マーケットアナリスト荒野 浩さんの意見

2019年10月15日の東京マーケットワイドで、マーケットアナリストの荒野 浩さんが、下記の内容について話されていました。

日経平均株価の高値記録時の主な要因が、米国株の最高値、海外投資家の日本株の買い越し、円安の3つだそうで、これらの事を考えると、日経平均株価には自律性はない様で、日経平均株価のPERを年初から調べてみると、下記の状況だそうです。

・昨年10月23日から一度もPERが13倍を超えていない
・今年に入ってからの平均PERは12.08倍
・今年に入ってから2019年10月11日までの188営業日中、91%の171営業日は、PER12.08倍±0.5の範囲にある
・PER1倍の範囲内と言う事は、日経平均の1年分の利益の範囲内で、全体の9割がた株価が動いている。

これらの事により、年間を通しては、株価はあまり動いていないそうで、トレンドが出ていないとの事です。

10月15日の前場終了時には、PER12.65倍と、上記の91%の範囲をうわ抜けしていますが、このPER12.6倍以上になったのは、年初から7営業日あり、そこがすべてその時の高値になっていたそうで、追加の支援材料が出てこないと、22,200円位から+100円から200円前後までの上昇が、今回の日経平均株価の高値になってしまう可能性もある様です。

その為、今後も低PERが続いてしまう可能性がある様ですが、このPERは、成長期待や政策期待などの期待により上昇するのですが、現状の日本では、どこを取っても、この期待が出てこない様です。

・潜在成長率の低さ
循環的な要因を覗いた経済の地力の弱さ
・海外景気の影響を受けやすい
経済の地力が弱いので、外需の追い風が止まると、簡単にマイナス成長になってしまう。
・財政政策
政府債務が積み上がって、政策の自由度は落ちている
アベノミクスの生産性及び成長力を上げる政策がされていない
・金融政策
かってない、強い緩和状態が続き、日銀の追加対策には限界がある。

つまり、成長期待や政策期待がないので、もしかしたら、日経平均株価のPERは、一度不景気になり、その後景気倍増にならなければ、永遠に13倍を超えない可能性もあるそうで、今年の10月の決算発表では、企業業績が下方修正される可能性が高いそうです。

このPERが上がらないと言う事は、利益の伸びでしかPERが上がる期待がない様なので、仮に利益が横ばいとすると、2020年の春までは、日経平均株価のPERが13倍を超える事はないとも考えられるとの事です。

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