2016年11月30日の日経モーニングプラスで、ファイナンシャルプランナーの竹川 美奈子さんが下記の内容について話されていました。
ロボットアドバイザーは、性格、金融資産、投資できる期間等の質問に答えると、その人にとって最適なポートフォーリオを提案してくれるサービスで、ただ、ロボットアドバイザーと言っても、様々なタイプがあり、サービス内容、手数料、利用できる商品などを、かなり幅があるそうです。
例えば、ポートフォーリオの提案だけしてくれるものもありますし、投資一任サービスと言って、運用も含めておまかせをするサービスもあり、あるいは、証券会社の販売支援サービス的に使われてしまう場合もあるそうで、その為、商品まで提示してくれるものもあるのですが、これは、インデックスファンドと言う手数料の安いものもあれば、ファンドラップの様な、コストが高いファンドもあるそうです。
ネット証券の投信向け新サービスとしては、松井証券は、18年ぶり投信販売再開と、低コスト運用のロボットアドバイザーがボートフォリオ提案する新サービスを開始したそうです。
楽天証券は、ラップ口座でロボットアドバイザー活用、株価下落ショック軽減機能付きや(株価が下落した時に、株式の投資割合を減らし、債券の割合を増やす)、ラップ手数料+信託報酬=1%未満(業界最低水準)などの新サービスを開始したそうです。
大手証券の野村證券も対抗して、ロボットアドバイザーを使った資産運用助言サービス開始した事や、質問に答えて、投資家タイプを診断してくれるサービを開始したそうです。
尚、公募投信の純資産残高を見てみると、2015年5月に102兆円あった残高が、2016年9月には、100兆円を割り込み、1割近く減少していて、投信残高は、低迷している状態の様です。ロボットアドバイザーを使った、低コスト化が市場の活性化に繋がると期待も込められているそうです。
竹川 美奈子さんのアドバイスとしては、自分で投資できる人は、こうしたサービスを利用する必要はないそうです。そして、サービス及び手数料など、利用できる商品が様々なので、これらの事を、きちんと確認する必要があるそうです。
更に、ロボットアドバイザーが提案してくれるポートフォーリオは、その口座内での部分最適なので、金融資産全体で考えた時に、複数の金融口座で運用したいたり、他の制度を活用している人は、あくまでも、金融資産全体で考えて、バランスを取った方が良いとの事でした。
尚、自分が、それぞれの証券会社のロボットアドバイザーを使ったシステムの質問に、同じ回答をしても、リスクの抑えられた商品を提案されたり、ハイリスクなものを提案されたり、結構違いがあるそうなので、注意が必要の様です。