2018年4月17日の「日経プラス10」で、カブドットコム証券投資ストラテジストの河合達憲さんが、下記の内容について話されていました。
日経平均の予想PER(株価収益率=株価÷予想1株利益)は、株価が利益の何倍まで買われているかを表しますが、株価が割高、割安の目安となる指標です。
2018年3月23日には、予想PER(株価収益率)は、12.22倍まで低下して、これは、アベノミクスが始まってから最も割安な水準を示していて、過去の状況を見ると、2016年6月24日(英国のEU離脱選挙)に12.62倍まで下がっていますが、この時は、企業業績が減益予想となっていました。
しかし、今は、増益なのに6月24日よりも下がってしまったので、株価は、より割安と考えられるそうです。
この原因は、為替が円高に振れているので、その分、利益が減価されるのではないかと言う心配があり、実態以上に株価が下落している様です。
これから、決算発表になりますので、3月期決算企業の決算が揃っていくと、再び割安なPERだと判断されると、考えられるそうです。
尚、3月期決算企業の場合は、4月中までは、2017年度の予想利益で計算されますが、決算発表後の5月以降は、2018年度の予想利益で計算される事になります。
そして、2018年度は、約7%の増益予想になっているので、その分、PERが更に割安になる様で、業績次第では、PERが11倍台になる可能性もあるとの事です。
もし、PERが11倍台になれば、日経平均株価のPERは、さすがに割安だと判断されるそうです。