2017年11月14日の「日経プラス10」で、マネックス証券チーフストラテジストの広木 隆さんが、下記の内容について話されてました。
株価は一般的に、一株当たり利益(EPS)を何倍まで評価するかを、”株価=一株当たり利益(EPS)X株価収益率(PER)”で表しますが、こういう形で株価が決まるとすれば、利益の見通しが15%増えて、株価収益率(PER)が15%増えれば、3万円まで行くそうです。
今年度スタート時の日経平均の予想EPSは、1,400円でしたが、現在の通期予想EPSは、1,513円(11月13日時点)で、8%増えています。
そして、今年度は、まだ残り半分ありますし、下期の主要企業の為替レートは、109円となっているので、為替レートだけを考えても上振れの可能性もあり、更に、最近の企業業績は、円安頼みで業績が良いわけではなく、世界経済も良く、日本経済も良くなり、本業で稼げる様になった事で、企業業績が上昇しています。
その為、今期の通期の着地予想は、1,634円と今から8%増えると考えているそうで、来年度スタート時のアナリストの平均の予想では、現時点を基準に考えた場合に、8%の増益予想となっているので、1,765円になるそうです。
この来期8%伸びると言うのは非常に慎重な予想だそうで、今期の日経平均の予想EPSが1,634円となると、今期は、2割増額なので、半分以下の増益率を過程しても、1,765円になるそうです。
この1,765円の一株当たり利益(EPS)が実現した場合に、PER16倍だと日経平均株価は、2万8,240円まで上昇し、もし、PER17倍だと日経平均株価は、3万5円まで上昇する事となるそうです。
日経平均株価の過去5年の平均のPERが15.5倍で、アメリカのPERは、18倍や19倍になっている事を考えると、日本のPERがPER17倍になる可能性も十分あるとの事です。