2019年2月14日の「日経プラス10」で、楽天証券経済研究所 チーフ・ストラテジストの窪田 真之さんが、下記の内容について話されていました。
空前の半導体ブームが続いてきた事で、2017年には、半導体株は、日経平均と比べると、大幅な上昇となりましたが、2018年は、逆に、半導体株は、暴落していました。
そして、2019年に入ってからは、上昇に転換していて、下げすぎの反動でリバンドしていると言う見方をされる場合もありますが、2020年に半導体ブームが来るのを、先取りしている動きと考えてられるそうです。
窪田 真之さんは、30年以上半導体株を見ているそうですが、半導体のサイクルに対して、半導体株は、1年位先取りして動く事がある様で、2018年は、半導体ブームがピークでしたが、2017年末から、半導体株は、下落していました。
最初は、テクニカル要因で下がっているだけかと思っていたそうですが、今、考えてみれば、直近で、半導体景気が急速に悪くなっているのを、織り込んでいた様です。
これから半年位は、半導体産業の受注や売上は悪いと言うニュースが、出てくる可能性が高い様ですが、2020年に半導体市場が回復すると考えると、株価的には、底打ちして、2019年から上昇に転換したと考えられるとの事です。
世界の半導体の出荷額は、ITバブルの崩壊や、リーマンショックで落ち込んだ事もありますが、長い年月で見ると、ITの利用はどんどん増えているので、その基幹部品である半導体は、右肩上がりの成長が続いています。
足元では、出荷額が落ち込んでいて、あと半年くらいは悪い様ですが、今回の半導体不況は、それほど深刻な事にはならない様です。
その理由は、ITバブルの崩壊の時の半導体不況は、パソコンやスマホなどが中心だった為、好不況の波が大きかった様ですが、今は、自動車産業、AI(人工知能)、IOT(物のインターネット接続)など様々な分野で、半導体の利用が増えているからだそです。
そして、テクニカル要因では、最先端のメモリーを作るのが難しくなっていて、次世代メモリーの歩留まりが上がりにくくなっているので、今は、半導体メモリーは、供給過剰になっていますが、今後は需要が、ひっぱくしてっくると考えられるそうです。
米中の貿易戦争の解決は無いとは思いますが、一定の落とし所になると、今中国で人為的に止まってしまっている設備投資が、復活する可能性もある様です。
尚、半導体関連で、注目の銘柄は、下記の5社だそうです。
●信越化学工業 シリコンウエハー世界1位
信越化学工業(株)【4063】:株式/株価 – Yahoo!ファイナンス
●SUMCO シリコンウエハー世界2位
(株)SUMCO【3436】:株式/株価 – Yahoo!ファイナンス
●ルネサスエレクトロニクス 自動車用半導体 世界3位
ルネサスエレクトロニクス(株)【6723】:株式/株価 – Yahoo!ファイナンス
●アドバンテスト 半導体テスト装置
(株)アドバンテスト【6857】:株式/株価 – Yahoo!ファイナンス