円高は今月いっぱいで終息へ? 日経モーニングプラス

2018年3月14日の日経モーニングプラスで、三菱UFJモルガン・スタンレー証券の植野大作さんが下記の内容について話されていました。

円高警戒感が中々取れない理由は、大きく分けると2つあり、テクニカル的に言うと、今年度のドル円は、狭い値幅で取引を続けていましたが、重要なポイントである、2017年9月8日に付けた107.32円を、期末までの1ヶ月ちょっとと言う、微妙なタイミングで割ってしまった事です。

ドル円に動いてもらわないと、商売にならないと思っていた人達は、相当な欲求不満を溜めていたので、上でも下でもどちらでも良いので、抜けた方に、どこまで行けるか試してみようと言うモードに、入ってしまった様です。

もう一つの理由は、季節的な要因で、毎年日本の決算期末が近づいて来ると、日本の多国籍企業である金融機関や、事業法人が、海外で稼いだ外貨の利益を、円ベースでの決算を確定する為に、国内に里帰りさせて、円転させたり、円転予約を入れるという事を、日本の建国記念日から、お彼岸過ぎ位まで行うからだそうです。

今後は、105円のラインを守れるかが、非常に重要で、仮に105円を割ってしまうと、ドル円相場のフィボナッチ分析(黄金分析)から見ると、ブレグジット(イギリスEU離脱)の2016年6月に付けた99円02銭から、トランプ相場のピークが、2016年12月に付けた118円66銭なので、黄金分割上では、61.8%押しを挟んだ106.52円付近での攻防が続いていますが、仮に105円を守れなかった場合は、投資家は下のラインを見に行くので、意識しているレベルが、103.66円(-76.4%)にあるそうで、105円を下抜けすると、104円では止まらない可能性が一時的にあるそうです。

植野大作さんは、円高が続くのは、お彼岸から桜が散る頃までだと考えているそうで、4月から6月期になると、アメリカの政策金利が、先進国の中では、南半球も含めて、一番高くなるからだそうです。

今年は、お彼岸の日が、アメリカのFOMCの結果発表で、今回今年1回目の金利があると言われていて、アメリカの政策金利は、1.25から1.5%ですが、一度上がると、1.5から1.75%と言う事になり、ニュージーランドの1.75%と、オーストラリアの1.5%の間位になり、もし、6月のアメリカのFOMCで、もう一度政策金利が上がる事になれば、1.75から2%となるので、数十年金利を観察していても、先進国通貨の中で、ドルが一番高くなるのは、滅多に無い事だそうで、ここまでドルの金利が上がると、空売りのコストも上がり、ドル金利の魅力も増すので、ドルが売られやすく、買われやすい地合いに4月から6月期には、変わってくる可能性があるそうです。

そして、105円の前後位が、今期のドル円の底と考えているそうで、過去45年のドル円の年足を見ると、10円を動かなかった年は、暦年足だと1年も無いそうなので、105円前後が今期の底だとした場合には、年末には、115円前後(もし、103円まで円高になった場合は、113円)になる可能性があるとの事です。

日経モーニングプラス|BSテレ東

    



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