2018年11月6日の「日経プラス10」で、マネックス証券チーフストラテジストの広木 隆さんが、下記の内容について話されていました。
毎年、年末にかけて、株高になる季節性がありますが、中間選挙の年は、特に株高になる事が多いそうです。
アメリカの中間選挙は、大統領就任2年目の第四四半期中旬に行われますが、1969年以降のアメリカのS&P500の四半期毎の騰落率の平均を見ると、大統領が就任した2年目の第4四半期(+7.5%位)と、3年目の第1四半期(+8%位)は、非常に株価が高くなっているとの事です。
大統領就任の4年間で一番パフォーマンスが悪いのは、大統領が就任した2年目の第2四半期(-2.5%)と、第3四半期(-2%)で、中間選挙の直前で、中間選挙を控えた、不透明感のモヤモヤから、株価が低迷する事が多い様です。
そして、中間選挙の後は、その不透明感が払拭されて、その後の政策期待が出てくる事から、株価が上昇する事が多いとの事です。
しかし、今年は、アメリカの株価は、10月上旬に最高値を取っていましたので、このアノマリーが利かないと言われていたそうですが、その後の1ヶ月で上昇分を全て吐き出してしまいました。
10月の大幅な下落は、アメリカの金利上昇によるアメリカ株のバリエーションの調整だと言われていましたが、中間選挙を控えたポジションの調整もあった様です。
今年も記録的な株安の後の中間選挙が終了したので、不透明感が払拭された事から、例年通り、株高になる事を期待しても良いそうです。
中間選挙の結果は、上院は、共和党が勝利して、下院は、民主党が勝利しましたので、ネジレ状態となりましたが、トランプ大統領が主張しているインフラ投資は、民主党が下院で勝った方がやりやすい様で、景気刺激的な政策期待が出る事で、株高になると考えられるそうですが、懸念事項は、長期金利の急上昇だそうです。