過去10月に相場が下げた時のその後の株価の状況 東京マーケットワイド 

2018年11月2日の東京マーケットワイドで、大和証券 シニアテクニカルアナリストの佐藤光さんが、下記の内容について話されていました。 

過去の日経平均株価の下落率のトップは、2008年10月のリーマンショックの時ですが、この時は、月内で36.4%の下げとなりました。そして、1987年10月には、ブラックマンデーが起こり、15.8%の下げとなりました。

過去の下落率トップ20のうち、10月に大幅下落した事が5回と非常に多く、10月相場は、下げの方向に波乱になった事が多い様です。

10月相場下落の要因は、アメリカのファンドが、税制上の決算を迎えるので、10月は、タックス・ロス・セリング(損出し)が出やすい時期で、損だし売りは、含み損を抱えている銘柄を売り、実現損を出す事で、収益を適正化するのですが、損だし売りを出すと言う事は、下げている銘柄ほど、売りが出やすい様です。

つまり、10月相場が下げた場合は、下げの拍車が、かかりやすくなってしまうので、これまでも、波乱が大きくなる事が多かった様ですが、今年は、下げの前は、高値圏にあったので、下げの循環となってしまったとの事です。

但し、税制上の決算は、10月末までなので、基本的には、10月が終われば、需給要因による売りは、一巡すると考えられるそうです。

そして、過去の10月相場で、株価が大きく下落した時のその後の相場を確認すると、早ければ、その年の年末まで、遅くとも翌年の前半位までには、株価は、元に戻っていた事が多い様です。

下記のデータを見ると、10月の波乱が長引いて、どんどん下落幅が広がる事は非常に少ない様で、むしろ11月からは、戻り相場になる事が多かった様で、これは、秋に買って、春に売ると、利益が出ると言う季節性もあるそうです。

尚、過去10月に下落した率で比較すると、今年は、上位6番目の大きさでした。

■日経平均株価の10月の大幅安(下落率順)と、その後の騰落率
1.2008年9月末から10月安値まで-36.4%で、10月末から12月末まで+3.3%で、10月末から翌年6月末まで+16.1%
2.1949年9月末から10月安値まで-19.7%で、10月末から12月末まで-22.3%で、10月末から翌年6月末まで-39.1%
3.1987年9月末から10月安値まで-15.8%で、10月末から12月末まで-7.6%で、10月末から翌年6月末まで+19.0%
4.1974年9月末から10月安値まで-15.1%で、10月末から12月末まで+6.2%で、10月末から翌年6月末まで+26.1%
5.1961年9月末から10月安値まで-14.8%で、10月末から12月末まで+7.8%で、10月末から翌年6月末まで+9.1%
6.2018年9月末から10月安値まで-12.3%
7.1986年9月末から10月安値まで-11.4%で、10月末から12月末まで+10.6%で、10月末から翌年6月末まで+43.0%
8.2014年9月末から10月安値まで-10.1%で、10月末から12月末まで+6.3%で、10月末から翌年6月末まで+23.3%
9.2002年9月末から10月安値まで-10.1%で、10月末から12月末まで-0.7%で、10月末から翌年6月末まで+5.1%

11月6日(今日)のアメリカ中間選挙が終わると、悪材料も一巡すると考えられますし、足元では、日本企業の決算発表が行われていますが、これだけ株価が下がれば、足元の業績に対しては、割安感も出てきている様で、再評価される可能性があるとの事で、更には、11月相場は、過去6年連続で上昇中なので、今後の相場には、期待ができる様です。

残念ながら、佐藤光さんの動画は、下記の動画一覧では、見ることはできません。通常は、東京マーケットワイドの金曜日の14時位からライブで見ることができます。または、14時以降でも、2時間位は、時間を戻して再生する事も可能です。
尚、ライブで見る場合は、無料の会員登録が必要です。
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