中国の経済成長鈍化で日本の企業への影響

11月14日のマーケット・アナライズplus+で、日経ラジオ社記者の鎌田伸一さんが日本の企業の決算で、中国の経済成長鈍化で、影響があった企業及びなかった企業について説明されていました。

●新日鐵住金(5401)
 経常利益予想は、3,700億円ー>2,500億円に下方修正したそうです。
 中国の過剰生産を受けてアジアの鉄鋼価格は異常に安い。
 中国の鉄鋼メーカーの100社の今年度の赤字が2兆円で、それ以外に700社も鉄鋼メーカーが存在する。
新日鐵住金(株)【5401】:株式/株価 – Yahoo!ファイナンス

●スタンレー電気(6923)は、中国の車の売上高減少により、通期の営業利益予想を430億円ー>388億円に下方修正。
 理由は、スタンレー電気の中国事業が利益全体の4割位ある為で、中国で自動車用照明の需要が大きく減少したから。
スタンレー電気(株)【6923】:株式/株価 – Yahoo!ファイナンス

●ニコン(7731) 9月中間期の営業利益80億円ー>145億円に上昇修正
 中国のデジタルカメラ市場は、倹約令で冷え込んでいたが、現場で商品が動き出した。
 高級カメラは、富裕層が買っていたが、汚職没滅の為、締め付けられて、消費が鈍っていたが、今は高級機種を中心に売れている。
(株)ニコン【7731】:株式/株価 – Yahoo!ファイナンス

●TDK(6762)
 9月中間期の営業利益は、455億円(63%増益)
 中国のスマホ市場では勝ち組と負け組がはっきりしている。勝ち組は今も好調で中国経済減速の影響はない。
 中国で最終商品としてのスマホを作っている会社は、50社あるそうです。日本企業が取引しているのは、このうち20社
TDK(株)【6762】:株式/株価 – Yahoo!ファイナンス

●富士重工(7270)
 今期の営業利益5,500億円(従来計画5,030億円) 
 今期配当金は、前期の2倍以上の144円(前期68円)になる。
 全体の2/3がアメリカで販売されており、7割を国内で作っている。株価は既に上場来高値になっている。
富士重工業(株)【7270】:株式/株価 – Yahoo!ファイナンス

●伊藤忠(8001)と三菱商事(8058)の比較
 伊藤忠(8001)の今期の最終利益3,300億円を予想で、配当は、年間50円
 三菱商事(8058)の最終利益は、3,600億円ー>3,000億円で、配当は従来計画から6円減らして年間50円
 中国に大きく舵を切った、伊藤忠の方が利益が多く、三菱商事は、鉄鉱石などの原料分野の業績が悪い。
 最終利益は、伊藤忠が上回っており、年間配当も同じであるが、伊藤忠の株価は1600円で、三菱商事は2000円位の株価なので、伊藤忠と三菱商事の株価が逆転する可能性もある。
伊藤忠商事(株)【8001】:株式/株価 – Yahoo!ファイナンス
三菱商事(株)【8058】:株式/株価 – Yahoo!ファイナンス

鈴木 一之さんの注目の銘柄は、東レ(3402)で、最近MRJが試験飛行で空をとんだが、東レの炭素繊維が沢山使われているし、ユニクロヒートテック、エアバック、自動車向けプラスティック製品なども販売しており、ボーイング社も東レの炭素繊維を使っているし、燃料電池車の水素のタンクも炭素繊維でできている。
東レ(株)【3402】:株式/株価 – Yahoo!ファイナンス

日本の企業は、日本の市場が伸びないので国内の設備投資は行わず、研究投資のみ行っており、設備投資は、伸びる海外でしようとしているそうです。

日経ラジオ社記者 鎌田伸一| ラジオNIKKEI

マーケット・アナライズplus+ | 情報・ドキュメンタリー | BS無料放送ならBS12(トゥエルビ)
マーケット・アナライズ plus+ | facebook



ブログランキングに参加中です。
にほんブログ村 株ブログへ にほんブログ村 株ブログ 株の基礎知識へ にほんブログ村 為替ブログへ にほんブログ村 為替ブログ FXの基礎知識へ 

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

日本語が含まれない投稿は無視されますのでご注意ください。(スパム対策)