トランプリスクでも強い半導体銘柄 日経プラス10

2017年2月9日の「日経プラス10」で、楽天証券経済研究所 チーフ・ストラテジストの窪田 真之さんが、下記の内容について話されてました。

今、アメリカで半導体がブームになってきているそうで、アメリカの半導体株価指数(SOX指数)を見ると、1997年頃から見ると、ITバブルの時に、半導体がブームになり、それ以降は、サイクルはありましたが、長らく低迷していました。しかし、リーマンショック後から大きなブームになってきていて、18年ぶりの大きなブームになりそうな気配があるそうです。

ITバブルの時のブームは、パソコンが牽引していましたが、その後は、パソコンの売れ行きが落ちたので、半導体は売れなくなっていましたが、リーマンショック以降は、自動車用の半導体、IOT(物のインターネット化)、産業用機器や、スマホ、タブレットなどの高機能化が進んでいるので、半導体を使う分野が増えており、その為、かなり大きなブームになる可能性があるとの事です。

日本の半導体銘柄にも恩恵があるそうで、トランプ大統領の頭の中には、1980年代の日米貿易摩擦があり、その頃ターゲットとなったのは、自動車と半導体で、日本の自動車は今でも強いので、今回もターゲットになっていますが、日本の半導体は、競争力が無くなってしまったので、半導体がブームになっても、貿易摩擦の対象にはならないそうです。しかしながら、アメリカの半導体ブームの影響を受けるので、日本の半導体銘柄にも注目した方が良いそうです。

日本の会社で、半導体で国際的な競争力が残っているの銘柄は、

●ルネサスエレクトロニクスは、主な製品は、車載半導体で、2016年初めからの騰落率は、30.9%
●信越化学工業は、主な製品は、シリコンウェハーで、2016年初めからの騰落率は、44.8%
●SUMCOは、主な製品は、シリコンウェハーで、2016年初めからの騰落率は、102.2%
●東京エレクトロンは、半導体製造装置で、2016年初めからの騰落率は、53.0%
●アドバンテストは、半導体製造装置で、2016年初めからの騰落率は、98.0%

尚、2016年初めからの日経平均株価の騰落率は、-0.7%でした。

一番の注目は、シリコンウェハーで、シリコンウェハーは、半導体の材料で、日本が世界シェアが高く、競争力がある製品で、信越化学工業や、SUMCOが恩恵を受けますが、今は、シリコンウェハーの需要が急に増えているので、足りなくて、奪い合いになっている状況の様です。

半導体製造装置では、東京エレクトロンや、アドバンテストは、10月から12月の受注が大きく伸びているので、受注が伸びている時は、株価が上がりやすいそうです。

ルネサスエレクトロニクスは、長らく経営が低迷していましたが、車載半導体は長期的に大きく成長する可能性があるそうです。

上記の様に、日本の半導体株は、2016年初めからの騰落率で見ると、既によく上がっていますが、業績は、これから本格的に回復してくるそうなので、更に上値を狙う可能性もあるとの事です。

日経プラス10 | BSテレ東

    



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