2016年12月1日の「日経プラス10」で、楽天証券経済研究所 チーフ・ストラテジスト. 窪田 真之さんが、下記の内容について話されてました。
利上げは、一般的には、株価にとっては、マイナスな事で、特にアメリカの利上げは、世界の株価がネガティブに反応しますが、過去の経験則で見てみると、アメリカの利上げ及びアメリカの金利上昇は、日本株に追い風で、理由は、アメリカの景気が良く、アメリカの金利が上がると、円安になりやすくなります。
前回アメリカが利上げしていた局面が、2004年から2006年で、その時、フェデラル・ファンドレート(フェデラル・ファンド金利:アメリカの代表的な短期金利)は、2年間で、5%以上も上昇しましたが、その時のニューヨークダウは、上がってはいますが、上昇率が低く、あまり大きくは上がっていませんが、その間、日経平均株価は、ニューヨークダウを遥かに上回り、上昇していました。
この理由は、様々な要因がありますが、アメリカの景気が良く、円安が進むので、これが、日本企業の業績にとってプラスとなるので、日本株が上昇しますが、アメリカの金利が下がってくると、ニューヨークダウの方がパフォーマンスが良くなって、日経平均株価は、ずっと負け越す事になるそうです。
12月のアメリカの利上げは、100%位と言われていますが、来年の利上げのペースは、市場予想でも、複数回利上げがあると言われていますが、トランプ次期大統領が、どんな経済政策をやるかが、非常に大きいですが、もし、今言っている通りにやるのであれば、アメリカの景気は良くなってきているので、更に大型の経済対策をしてしまうと、場合によっては、アメリカの景気を加熱ぎみにしてしまう可能性もあり、実際に景気対策が動き出す事になれば、複数回の利上げが実施される事になるそうです。
窪田 真之さんの考えでは、1月20日のトランプ大統領の就任までに、日経平均株価は、2万円を付ける可能性もあるかもしれないそうです。