2016年9月30日の日経モーニングプラスで、日経QUICKニュースデスクの露口一郎さんが「TOPIX業種別上昇率ランキング」について話されていました。
日銀の金融政策決定会合の結果が明らかになった9月21日から9月29日のTOPIX業種別上昇率ランキングは、下記の通りです。
鉱業、石油石炭製品、卸売業(商社)が上昇したのは、OPECの減産が8年ぶりに合意するとのニュースがあったので、株価が押し上がられた様です。
鉄鋼は、中国経済に対する持ち直しの期待で、上昇したそうです。
注目は、水産・農林業、食料品、医薬品で、これらの業種が上昇した事が意味するのは、現状株式市場がリスクオンになっていないのが要因ではないかと考えられ、水産・農林業、食料品、医薬品は、景気の変動に強いディフェンシブセクターなので、先行きに対して、投資家が一抹の不安を抱えているのではないかと考えられる。
小売業は、足元では既存店があまり良くない企業が多いですが、10月3日の週は決算発表が本格化してくる。例えば、イオン、セブン&アイグループなどがあるので、決算に対する期待が出ていると思われる。
日銀は、その会合で、TOPIXのETFの買い入れを手厚くするとの発表があったたので、金融業がランキングに入ってくるかと思っていたが、入っていないので、日銀が金利を上手くコントロールできるかどうか、疑問に感じる投資家が多い様です。
1位 鉱業 9.81%
2位 鉄鋼 5.12%
3位 水産・農林業 4.13%
4位 石油石炭製品 3.90%
5位 食料品 3.89%
6位 卸売業 3.85%
7位 海運業 3.57%
8位 小売業 3.52%
9位 非鉄金属 3.49%
10位 医薬品 3.49%