2017年9月7日の「日経プラス10」で、ニッセイ基礎研究所チーフ株式ストラテジストの井出 真吾さんが、下記の内容について話されてました。
今年の4月以降、ユーロは、フランスのマクロン大統領当選から、ユーロ安円高からユーロ高円安になり、そして、6月にドラギ欧州中央銀行総裁が、金融緩和の規模を縮小すると発言した為、更にユーロ高円安になってきました。
この先、ユーロ高になると、ユーロが買われて、ドルが売られる事になるので、結果として、ドル安円高になりかねないそうですが、日本への影響は、限定的と考えているそうです。
これまで、ユーロ高円安が進むのと同時に、ユーロ・ドルも、ユーロ高ドル安に並行して動いてきたので、この先ユーロが更に、円に対して、ユーロ高円安になったとしても、円とドルの関係は、それほどかわらないそうです。
そうすると、ユーロと円の関係性が気になりますが、欧州売上高の多い主な企業は、下記の通りです。
いずれの企業も、想定為替レートは、1ユーロ120円よりも円高に設定していて、足元の1ユーロは、130円位なので、更にユーロ高になると、円安が進むので、これらの企業にとってはメリットが生まれる様です。
仮に、ユーロが売られて、円高になっても、10円以上の余裕があるので、企業業績にはマイナスの影響はなく、10月から11月に中間決算を出す時に、今期通期の見通しを、上方修正する企業が多くなる可能性もあるそうです。
●マキタ 欧州売上高比率41%、想定為替レート1ユーロ115円
(株)マキタ【6586】:株式/株価 – Yahoo!ファイナンス
●コニカミノルタ 欧州売上高比率31%、想定為替レート1ユーロ115円
コニカミノルタ(株)【4902】:株式/株価 – Yahoo!ファイナンス
●任天堂 欧州売上高比率26%、想定為替レート1ユーロ115円
任天堂(株)【7974】:株式/株価 – Yahoo!ファイナンス
●オリンパス 欧州売上高比率23%、想定為替レート1ユーロ115円
オリンパス(株)【7733】:株式/株価 – Yahoo!ファイナンス
●マツダ 欧州売上高比率18%、想定為替レート1ユーロ118円
マツダ(株)【7261】:株式/株価 – Yahoo!ファイナンス
●オムロン 欧州売上高比率13%、想定為替レート1ユーロ118円
オムロン(株)【6645】:株式/株価 – Yahoo!ファイナンス
●スズキ 欧州売上高比率11%、想定為替レート1ユーロ115円
スズキ(株)【7269】:株式/株価 – Yahoo!ファイナンス