2018年8月17日の東京マーケットワイドで、大和証券 シニアテクニカルアナリストの佐藤光さんが、下記の内容について話されていました。
日本株は少し不安定な動きとなっていますが、8月の例年と同じ様な動きとなっているそうで、足元の日本市場は、持ち合い場面から、最後のダメ押しの局面に入ってきている様です。
日経平均株価は、2016年度以降は、上昇トレンドとなっていて、一方的な上昇局面から、持ち合い局面に移行して、最後に、ダメ押し的な押しの場面を繰り返している様です。
そして、これまでのダメ押し的な局面(底値)は、それほど、長く続かない事が多かったそうで、通常は、長くても一ヶ月位で、今年の2月から3月は、アメリカのVIX指数(恐怖指数)が、極端に上昇してしまったので、長引いてしまった様ですが、足元のVIX指数は、多少は上がっていますが、それほど上昇していないとの事です。
恐怖指数(VIX 日経VI VSTOXX) 日経平均比較チャート
その為、このままの状況で行くならば、わりと短いダメ押し的な局面(底値)で終わり、次の上昇局面が訪れると、考えているそうです。
そもそも、8月は、株価が一旦安値を付けやすい時期で、今回も同じ様に、安値をつけに行く可能性もある様です。
8月の安値で株を買うと、9月末までや、年末に向けてまでの上昇相場のスタートになる事も多く、実際に過去15年間を見てみると、8月の安値で株を買って、年末に日経平均を売るとすると、13勝2敗と、非常に勝率が高くなっていて、そのスタートは、8月になっている事が多いそうです。
8月安値以降は、主力株、特に輸出関連株が、好パフォーマンスを出しているそうで、例えば、電気機器株や、機械株の2013年から2017年までの8月安値以降の株価のパフォーマンスを見てみると、毎年の様に、夏位にボトムを付けて、秋又は、年末までに高値を付けているそうです。
日経平均を買っても、秋又は、年末までにかけては、上昇するそうですが、TOPIXの株価指数を上回って、特にパフォーマンスが良いのが、電気機器株や、機械株と言った輸出関連の主力株の様です。
今年は、特に輸出関連株は、貿易戦争や、アメリカ経済の減速懸念などで、年初以降は、パフォーマンスが、ずっと相対的には悪かったですが、最近は、これらの株は、下げ止まってきている様で、もし、例年通りであれば、8月から、年末にかけては、これらの主力株が上がって行く事が期待できると、考えられるとの事です。
株価が上昇しそうなタイミングは、外部環境から考えると、早ければ、8月20日の週(今週)の後半が、底入れのポイントになる可能性があるそうで、その理由は、貿易戦争関連の話題で、今週は、アメリカで、2,000億ドル分の対中追加関税第3弾に関する公聴会が開かれる事だそうで、更に、8月23日からは、米中双方が160億ドル分の追加関税第2弾を発動する予定になっているからだそうです。
貿易戦争関連のニュースは、株式市場にとっては、当然上値を抑える要因となりますが、過去の状況を見ると、具体的な悪材料が出た場合には、むしろそこで、アク抜けになった事が多い様です。
業種別銘柄一覧:電気機器 – Yahoo!ファイナンス
業種別銘柄一覧:機械 – Yahoo!ファイナンス
残念ながら、佐藤光さんの動画は、下記の動画一覧では、見ることはできません。通常は、東京マーケットワイドの金曜日の14時位からライブで見ることができます。または、14時以降でも、時間を戻して再生する事も可能です。
尚、ライブで見る場合は、無料の会員登録が必要です。
STOCKVOICE
stockvoice動画一覧 – YouTube
TOKYO MX * 東京マーケットワイド