2018年5月18日の東京マーケットワイドで、大和証券 シニアテクニカルアナリストの佐藤光さんが、下記の内容について話されていました。
2001年以降で、”5月株を売れ”が成功した年と、効きにくかった年を分けるポイントは、4月時点の日経平均株価が、前年末比で、上がっていたか、下がっていたかで、分けられるそうです。
4月時点の日経平均株価が、前年末比で、プラスだった年は、5月から8月又は9月の安値までの騰落率は、マイナスになっている事が多いそうで、”5月株を売れ”の格言が成り立っている年の様です。
尚、騰落率は、日経平均株価の月中平均ベースで、各年5月を基準に、8月又は9月の低い方まで算出した結果です。
■4月時点で前年末比プラスの年
●2001年は、4月時点で前年末比は、プラス1.1%で、5月から8月又は9月までの騰落率は、マイナス28.5%
●2002年は、4月時点で前年末比は、プラス9.0%で、5月から8月又は9月までの騰落率は、マイナス20.1%
●2004年は、4月時点で前年末比は、プラス10.2%で、5月から8月又は9月までの騰落率は、マイナス0.4%
●2006年は、4月時点で前年末比は、プラス4.9%で、5月から8月又は9月までの騰落率は、マイナス3.3%
●2007年は、4月時点で前年末比は、プラス1.0%で、5月から8月又は9月までの騰落率は、マイナス7.7%
●2010年は、4月時点で前年末比は、プラス4.8%で、5月から8月又は9月までの騰落率は、マイナス8.3%
●2012年は、4月時点で前年末比は、プラス12.6%で、5月から8月又は9月までの騰落率は、プラス1.2%
●2013年は、4月時点で前年末比は、プラス33.3%で、5月から8月又は9月までの騰落率は、マイナス5.5%
●2015年は、4月時点で前年末比は、プラス11.9%で、5月から8月又は9月までの騰落率は、マイナス10.2%
●2017年は、4月時点で前年末比は、プラス0.4%で、5月から8月又は9月までの騰落率は、マイナス0.3%
しかし、日経平均株価が、4月時点で前年末比で、マイナスだった年は、5月から8月又は9月の安値までの騰落率は、大きくプラスになった年が多いそうで、その中でも、5月以降でマイナスになった年は、2008年や、2011年などがありますが、2008年は、リーマンショックがあり、2011年は、東日本大震災の余波があったと言う、特集要因があったので、それ以外のケースでは、”5月株を売れ”の格言が成り立たなかった年の様です。
■4月時点で前年末比マイナスの年
●2003年は、4月時点で前年末比は、マイナス8.7%で、5月から8月又は9月までの騰落率は、プラス21.5%
●2005年は、4月時点で前年末比は、マイナス4.2%で、5月から8月又は9月までの騰落率は、プラス10.1%
●2008年は、4月時点で前年末比は、マイナス9.5%で、5月から8月又は9月までの騰落率は、マイナス13.4%
●2009年は、4月時点で前年末比は、マイナス0.4%で、5月から8月又は9月までの騰落率は、プラス10.7%
●2011年は、4月時点で前年末比は、マイナス3.7%で、5月から8月又は9月までの騰落率は、マイナス9.9%
●2014年は、4月時点で前年末比は、マイナス12.2%で、5月から8月又は9月までの騰落率は、プラス7.1%
●2016年は、4月時点で前年末比は、マイナス12.4%で、5月から8月又は9月までの騰落率は、マイナス0.2%
●2018年は、4月時点で前年末比は、マイナス1.3%
そして、2018年は、日経平均株価の4月時点で前年末比は、マイナス1.3%なので、わずかですが、今年は、過去のパターンから考えると、”5月株を売れ”の格言が成り立ち難い年の様です。その為、今年は、秋に向けても、株価がもう一弾上昇しても、おかしくない年と、考えているそうです。
残念ながら、佐藤光さんの動画は、下記の動画一覧では、見ることはできません。通常は、東京マーケットワイドの金曜日の14時位からライブで見ることができます。または、14時以降でも、時間を戻して再生する事も可能です。
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