2018年6月20日の日経モーニングプラスで、日経マネー編集長の佐藤 珠希さんが、下記の内容について話されていました。
日経マネーは、個人投資家向けの雑誌ですが、毎年一回個人投資家が、1年間で、どんな投資を行ったか、そして、どんなリターンを得てきたか、調査しているそうですが、今年で12回目をむかえるそうです。
市場調査表を作り、日経グループの各媒体、証券会社、個人投資家の方のSNSなどで協力を募り、個人投資家の方々の幅広い投資方法を分析したとの事です。
1万3,000人の個人投資家調査をしたそうで、金融資産が1億円を上回った億超え投資家が、550人いたそうで、全体の4%位になるそうです。
全体の4%位と言う数字は、昨年と変わらないそうですが、今年は、母数が増えているので、550人と言う大きな数字を分析できた様です。
分析結果は、50代から60代で、退職金を使って、投資を始めた方など、ある程度資産がある方が多かったそうです。
一方で、若い億超え投資家も目立ったのが、今年の特長で、第一世代は、50代から60代が中心ですが、第二世代は、40代が中心で、”ピーター・リンチの株で勝つ”などの名著を研究しながら、日本でどう勝つかを研究しているそうです。
この様な方々は、ブログなどで、情報を発信しているので、その内容を見て、自分も投資をしてみようと思い投資をしたのが、第三世代の20代から30代が中心で、この方々は、第二世代の方々の内容を、ロールモデルとして、ショートカットで、億超えを達成した様です。
今年は、去年と比べて、日本の株式運用は、VIX（ビックス）ショックなどもあり、少し厳しい状況ですが、個人投資家の方々は、1月から3月は、約半数の方々がプラスで乗り切ったとの事です。
このプラスで乗り切った投資家（1%から10%の利益を出した投資家が40%）は、2月の暴落の時に、狼狽売りを行わずに、耐えていた様で、大勝した方々は、そに時期に、買いを入れていた様です。
売買動向を見ても、海外投資家が、大きく売り越す中で、個人投資家の方々は、安くなった株を仕入れて、1兆円を超える買い越しをしていたとの事です。
リーマンショックを経験した投資家も多い様で、あの位まで下がった株は、持っていれば上がると考えて、株価が下がったところは、仕込み場だと考えて購入していた様です。
2017年は、仮想通貨バブルだったので、仮想通貨で儲けた方も多いと思っていたそうですが、調査時点は、2018年4月だったので、その時点で、仮想通貨に投資していた方は、17%いて、そのうち6割が含み損を抱えていたそうで、2017年から2018年の頭のピークで売って逃げた人は、儲けが出ている人もいる様ですが、遅れて入って、含み損を抱えてしまった方が、個人投資家には、多かったとの事です。
仮想通貨への投資は、約半分位の方々が、もう仮想通貨への投資はしたくないと、答えていた様です。
2018年1月に始まった積立NISAでは、低コストの投信を使って、20年の長期で、低リスクで運用して、資産を作ろうと、投資初心者の方々の参戦が急増した様です。
調査全体では、24%位の方々が、積立NISAを使っているそうですが、投資歴1年未満の方々は、約4割の方が、積立NISAを活用しているとの回答があったそうです。
調べた個人投資家で勝っている方々は、非常に勉強熱心で、週に１から2時間勉強している方が多く、負けている方々は、勉強する時間が、なかなか持てなかった様です。
■勝っている人の特長
●会社員が約半数を占める。経営者、専門職、専業投資家の比率も高い。
●年収は、500万円から600万円が最も多いが、800万円から1,500万円の層が厚い。
●性格は、計画的、冷静、他人に流されない。
●週に１から２時間以上勉強する人が７割。
■負けている人の特長
●会社員が、43%で、派遣社員や、パートの比率が全体より高い。
●年収は、300万円未満が34%と多く、1,000万以上は、6.7%に留まっている。
●性格は、直感的、熱くなる、他人に合わせる。
●投資の勉強は、ほとんどしない人が3割。
SNSや、ブログで発信される情報も多いので、学んでチャレンジしてみる方が、多かったとの事です。
株に投資している方は、高配当銘柄や、大型株をじっくり仕込んで、長期投資をする方々が増えていて、短期の投機ではない、腰を据えた投資が王道だそうです。
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