日米の金利差拡大でも円高だった理由  日経プラス10

2018年4月30日の「日経プラス10」で、ソニーフィナンシャルホールディングスの尾河 眞樹さんが、下記の内容について話されていました。

3月に付けた104円台で、ドル円は底を打って、その後は、年末に向けて、ドル高円安で、115円まで円安になると考えているそうです。

本来、アメリカの金利が上昇して、日米の金利差が開いている時は、円安ドル高に行きやすい環境ですが、2018年1月から3月は、金利差が完全に無視されて、円高が一方的に進んでいました。

この理由は、市場参加者の関心がコロコロ変わっていて、1月は日銀の出口戦略、2月はアメリカの長期金利が急騰、3月は米中貿易戦争で、ドル安円高になっていたそうです。

なぜ、これだけ、円高ドル安のストーリーに反応してしまったかと言うと、年初は、市場参加者が、円安方向で予想していたので、市場の持ち高が、円売りの方向にポジションが偏っていた為で、今は、その円売りポジションがほとんど無くなっているので、今後は、金利差により、ドル高円安に向かう様です。

前回、アメリカの金利が上昇していたのに、金利差が完全に無視されて、円高ドル安になっていた時は、バーナンキショックの時で、当時のFRB議長のバーナンキさんが、量的緩和縮小と言う話をし始めたので、これにより、株安になり、円高で、アメリカの金利は上がっていました。

そして、その後この現象が、元に戻ったのは、日銀の黒田バズーカ2と言われた、第二弾の金融緩和があったからだそうです。

その為、何かのきっかけが無いと、120円までは、円安にはならないと考えているそうで、年末までには、115円が精一杯ではないかとの事でした。

今後の円高のリスクとしては、アメリカの中間選挙まで、まだ半年以上あり、トランプ大統領が気にしている”大統領への支持率”は、強く支持すると言うコアの支持層(トランプ大統領を熱狂的に支持している人達)の支持率が、最近は、35%まで戻ってきていて、戻った理由は、アメリカの保護主義や、北朝鮮問題などが上手く行っているからで、これに味をしめて、支持率をもう一弾引き上げようと、保護主義を強めると、11月に向けてもう一度、円高になる可能性もあるとの事です。

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