2017年12月1日の東京マーケットワイドで、大和証券 シニアテクニカルアナリストの佐藤光さんが、下記の内容について話されてました。
今年2017年の8月から11月の月中ベースの騰落率は、戦後東証の取引が再開されてからのデータでは、第五位と言う非常に高いランキングとなっていて、今年の様に、夏の終わりから、11月までに株価が上昇してしまっているケースでも、11月以降も、1割から2割上がっている事が多いそうです。
例え、8月から11月の騰落率が、10%を下回った時でも、多くのケースで、11月から2月にかけては、より一段高しているので、秋から、春にかけて株価が堅調になりやすいと言う季節性があるそうです。
もし、今回も11月から2月にかけて、10%上がる事となると、11月の月中平均の日経平均株価は、2万2,525円だったので、この数値に単純に10%かけると、2月の日経平均株価は、2万4,777円となってもおかしくないとの事です。
■8月から11月の騰落率が高い順番に並べたケースで見ると、11月から翌年の2月の騰落率
●1952年は、8月から11月の騰落率が30.48%で、11月から翌年の2月の騰落率が28.81%
●2005年は、8月から11月の騰落率が17.72%で、11月から翌年の2月の騰落率が12.66%
●1972年は、8月から11月の騰落率が16.24%で、11月から翌年の2月の騰落率が9.11%
●1951年は、8月から11月の騰落率が14.59%で、11月から翌年の2月の騰落率が18.01%
●2017年は、8月から11月の騰落率が14.51%で、11月から翌年の2月の騰落率が?
●1969年は、8月から11月の騰落率が14.46%で、11月から翌年の2月の騰落率が7.64%
●1960年は、8月から11月の騰落率が13.92%で、11月から翌年の2月の騰落率が20.24%
●1965年は、8月から11月の騰落率が12.69%で、11月から翌年の2月の騰落率が12.72%
●2014年は、8月から11月の騰落率が11.85%で、11月から翌年の2月の騰落率が5.09%
しかし、11月に入ってからは、東証一部の株価は、乱高下していて、上値を更新する事は、1ヶ月近くありませんが、これは、最近のパターンに、はまっている様で、ここ2年位の日経平均株価は、3ヶ月位、日経平均株価が下がる又は、停滞して、その後、日経平均株価が、急騰すると言うパターンを繰り返しているそうで、合わせて5ヶ月位のサイクルになっているそうです。
9月から11月の始めにかけて、非常に株価が上昇しましたが、この流れが2ヶ月で止まったのも、ある意味パターン通りとなっていて、このパターンが継続しているとするならば、今後3ヶ月位は、日経平均株価は、上値が停滞でしやすい時期に来ているとも考えられます。
しかしながら、今年の1月から3月にかけてや、6月から７月にかけての様に、ジリジリと上昇するケースもある様ですが、派手に高値を更新して行く様な事は、2018年の始め位までは、無い可能性もあるそうです。
この様な日経平均株価が停滞する時は、日経ジャスダック平均の相対パフォーマンスが良く上がっているそうで、大型株から、ジャスダックの様な小型株へと、シフトする動きが出ていて、足元でも、ジャスダック平均は、相対的に見ても、徐々に上がってきている様です。
今後も、日経平均株価が停滞したとしても、ジャスダックの様な小型株が上昇する事が期待できるそうで、これは季節性もあるそうです。
ジャスダック平均と、日経平均株価の相対パフォーマンスを、季節性で見ると、11月、12月は、日経ジャスダック平均の方がパフォーマンスは、良くないですが、これを、もたらしているのが、個人投資家による、年末の節税売りなどの影響だそうです。
しかし、1992年以降のデータでは、日経ジャスダック平均は、1月、2月に非常に、パフォーマンスが良くなる事が多いとの事です。
その理由は、1月になると、新規の資金なども入ってきて、更に、外国人投資家も入ってきやすいので、特に1月は、小型株のパフォーマンスが良いと言えるそうで、投資家としては、12月の小型株が安い時に、押し目で買っておいて、早ければ、年明けの１月にも、利食いができる位、利益を上げる事ができる可能性もあるそうです。
残念ながら、佐藤光さんの動画は、下記の動画一覧では、見ることはできません。通常は、東京マーケットワイドの金曜日の１４時位からライブで見ることができます。または、１４時以降でも、時間を戻して再生する事も可能です。
尚、ライブで見る場合は、無料の会員登録が必要です。
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