2018年5月21日の「日経プラス10」で、楽天証券経済研究所 チーフ・ストラテジストの窪田 真之さんが、下記の内容について話されていました。
ダウの犬戦略とは、昔アメリカで有名になった投資手法で、NYダウは、時価総額の大きい30社から構成されていますが、その30銘柄のうち、配当利回りの高い、上位10銘柄の株を同額購入して、1年毎には、利回りが低くなった銘柄を外し、再度上位10社の銘柄に、入れ替える投資法だそうです。
この投資法は、シンプルですが、かつてアメリカでも良いパフォーマンスが出せたそうで、有名になったそうですが、それを、日本株に応用した場合には、下記の銘柄になるそうです。
日本で時価総額の大きい30社には、TOPIXコア30と言うものがあり、そこから配当利回りの高い、10銘柄を選ぶそうです。
■TOPIXコア30銘柄のうち、配当利回り上位10社(2018年5月21日時点)
1.2914 日本たばこ産業:配当利回り5.0%:投資株数100株
2.7201 日産自動車:配当利回り5.0%:投資株数300株
3.7751 キヤノン:配当利回り4.2%:投資株数100株
4.9437 NTTドコモ:配当利回り3.9%:投資株数100株
5.4502 武田薬品工業:配当利回り3.9%:投資株数100株
6.8411 みずほFG 銀行:配当利回り3.7%:投資株数1,500株
7.8316 三井住友FG:配当利回り3.6%:投資株数100株
8.8058 三菱商事:配当利回り3.6%:投資株数100株
9.8031 三井物産:配当利回り3.5%:投資株数200株
10.9433 KDDI:配当利回り3.4%:投資株数100株
これらの銘柄は、利益は安定していますが、それほど成長性がないので、あまり人気にはならず、株価も上がっていないので、その結果として、配当利回りが高いそうです。
ダウの犬戦略では、本来は、同じ金額ずつ投資するのですが、日本株の場合は、最低取引単位が、100株となっているので、完全に同じ金額にする事はできませんが、なるべく近くなる様な金額にする為には、上記の株数を購入すると良いそうです。
この場合の合計金額が、355万6,600円で、平均配当利回りは、4.0%となるので、これで、手作りの高配当利回りファンドの出来上がりです。
しかし、個人向けには、金額のハードルが高いので、NISAで買える位を考えると、一年間で、120万円までなので、上記の銘柄から、5銘柄を選び出したのが、下記の銘柄となります。
■NISAを活用した場合の銘柄
1.2914 日本たばこ産業:配当利回り5.0%:投資株数100株
2.7201 日産自動車:配当利回り5.0%:投資株数100株
3.8411 みずほFG 銀行:配当利回り3.7%:投資株数600株
4.8031 三井物産:配当利回り3.5%:投資株数100株
5.9433 KDDI:配当利回り3.4%:投資株数100株
この場合の合計金額が、102万8,680円で、平均配当利回りは、4.1%となります。
投資信託を買ってもいいのですが、投資信託を、5年から10年持つとなると、毎年信託報酬が引かれるので、上記の株を自分で購入すれば、売買手数料以外はかからないので、自分でファンドを作成した方が良いとの事です。