2016年10月25日の相場師朗の株塾で、相場師朗さんが、下記の内容について話されてました。
●初心者の思い込み
「これだけ、上げたのだから、下がるだろう」、「これだけ、下げたのだから、上がるだろう」は、アバウトすぎるそうです。また、「良い業績の発表があったから上がるだろう」と考えても、株価は上がらない時もある。そして、良い業績の発表があり、3日間上げて、10日間下がるなど、しょっちゅうあるそうです。
初級者の方は、「良い業績だから」、「これだけ、上げたのだから」、「これだけ、下げたから」という考えは卒業して、3ヶ月上昇したから下がるだとか、3ヶ月下落したから上がるだとか、6ヶ月上昇したから下がるだとか、6ヶ月下落したから上がるだとか、に気持ちを移す必要があるそうです。
●中級者、上級者の思い込み
基本的に下る場面と言うのは、3ヶ月上げ下げをしながら、上昇して行った後で下がる。又は、6ヶ月上げ下げをしながら、上昇して行った後で下がるのが、基本形と考えて良いそうです。
3ヶ月上昇したから売りを入れたら、少し下がってきたので、更に売りを追加したら、ちょっと株価が上がってきてしまった。しかし、3ヶ月上昇したからと更に売りを入れたら、どんどん株価は上昇してしまう事があります。6ヶ月の時も同様です。
この場合の対処方法は、3ヶ月と思っていたら、4.2ヶ月で下げる場合もあり、つまり、下げのタイミングがズレる事があるので、
6ヶ月上昇した場合には、下げる確率が非常に高く、理由は、6ヶ月間に買った人は、全て利益が出ているので、売ってくるし、外資も6ヶ月経つと売ってくるそうです。
しかし、6ヶ月経過した場合も、7ヶ月や8ヶ月にずれることもあるので、その時には、我慢が出来ないことが多く、6ヶ月と思っているので、4.8ヶ月位から売りを仕掛けてるが、それが、ズレてしまうことも多い、この様な場合は、心の余裕と、建玉の操作でのりきる。
例えば、売りを入れる時は、3ヶ月上がっている時に、上がっている最中に、買いから入って、買いの利益を背景に、売りを1個入れる。そして、下で買った買いが入っているので、それが利益になっていて、売りを入れた時点では、買いがプラスで、売りは、プラスマイナスゼロとなっている。
そして、その後上がってしまった場合には、買いを足すと、最初に買った買いが利益となっていて、その後で買った売りは、マイナスになている。そして、買い足した分は、プラスマイナスゼロとなっている。従って、トータルではプラスになっている。
その後、横ばいや、移動平均線の形状が崩れた場合は、持ち株を調整して、最終的には、売りだけにする。既に、3ヶ月上がっているので、いずれは株価は下がってくるので、この様なやり方で取引を行う。
3ヶ月上げたから、もう下がるのではないかと思い込み、もし、下げだと思って、売りを入れていても、買いを持っていれば、マイナスにはならない。
●目線を変える方法「下げだと思っていても、上げ目線に変える」思い込み編
1.上げてきて、横ばいになっていないか。
一度下げて、また横ばいになり、上がってしまった時には、買いヘッジを入れる。
2.5日移動平均線の上に陽線で上げていなかいか。ヘッジのタイミングには、ヘッジを入れる。
下がると思って、売りを仕込んでいる時に、5日移動平均線の上に陽線で出た場合には、上がる可能性が出てきているが、下がると思っているので、売りは切らずに、買いヘッジを入れる。
3.上の1の横ばいの水準が切り上がってきていないか。
下がると思っていて、一度下がったが、前の高値を抜いてきた場合には、上がる可能性があるので、売りは切らずに、買いヘッジを入れる。
既に、3ヶ月経っている場合には、その後下落することが多いので、利益が出てくる可能性がある。又は、横ばいの水準が切り上がってきた場合は、一度、全ての持ち株を切て、手仕舞ってしまっても良いかもしれないとの事です。
4.ある水準を上抜けたら、「上昇」と認める。
下落すると思っていても、横ばって、上に株価が抜けたら、上昇と認めなければならない。
5.移動平均線の並びが、’きれい’になっていないか。
上昇してきて、今までは、60日移動平均線まで下がっていないのに、しばらくぶりに、60日移動平均線まで下げた。
この場合は、一度上げた後は、60日移動平均線を割って、100日移動平均線まで下げるというのが、セオリーとしてあるが、その後は、100日移動平均線を割る予定ではあるが、その後上がってしまった場合は、株価が下がってきて、下値が揃っていると言うことは、その株価が上昇する可能性がある。
更に、移動平均線が全て上を向いてきて、一番上に5日移動平均線が来た時には、株価が上昇する目印となるので、100日移動平均線を割ると思って売りを仕込んでいた場合でも、売りを切って、買いを入れる必要がある。
上の5つを考慮しながら、売り目線が正しいかを確認していく、そして、買い目線の場合には、この逆を考えればよい。