2018年11月30日の東京マーケットワイドで、マーケットアナリストの中嶋健吉さんが、下記の内容について話されていました。
11月16日の週は、外国人投資家は、日本株を買い越していましたが、今年の年初から、11月16日までのデータでは、現物は、4兆2,000億円の売り越しで、先物では、6兆8,000億円近く売り越している様で、圧倒的に先物の売りが多かった様です。
しかしながら、2018年4月以降(今期)では、現物は、1兆7,000億円の売り越しで、先物では、6,000億円の売り越しにすぎないそうです。
つまり、2018年1月から3月までに、外国人投資家は、現物は、2兆5,000億円の売り越して、先物は6兆2,000億円近く売り越しているので、売り越しが大きかったのは、年初だけの様です。
外国人投資家全体の売り越し額の合計11兆円だけを見ると、外国人投資家は、ずっと日本株を売り続けている様に見えますが、ずっと売り続けているわけではないとの事です。
10月の初めが、株高でしたので、10月9日の週から、11月16日までの約6週間で、現物は、7,200億円の売り越しで、先物では、3兆9,000億円の売り越しとなった様で、この時期も先物での売りが多かったとの事です。
そして、今年の2月及び10月の株価の暴落の時期は、決算発表前の自社株買いができない時期で、この時期を見計らって、仕込まれた下落となったそうです。
アメリカのマーケットは、自社株買いで、支えられている部分もある様で、アメリカ企業が自社株買いを行えない期間を狙って、個別の材料ではなく、マーケット全体の小さな材料を、大きくネガティブに評価して、先物で売り叩いていた様です。
日経新聞電子版によると、モルガン・スタンレーから、11月25日に日本株への強気のレポートが出ていてるそうで、この時期から、モルガン・スタンレーは、日経平均先物や、TOPIXの先物に対して、大幅な買い越しを行っている様です。
モルガン・スタンレーは、10月の初めには、5万枚のロングポジション(買い)だったのが、その後の暴落で、3万枚を切る位まで、売りを入れて、直近では、3万7千枚位まで増えてきていて、TOPIXの先物については、9千枚以上買い越しているとの事で、これがマーケットの流れを支えている様です。
そして、10月の暴落では、バークレーズも売りを入れていましたが、最近は、売りが収まってきているそうです。
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