2017年11月25日の「日経プラス10」で、三菱UFJモルガン・スタンレー証券の芳賀沼千里さんが、下記の内容について話されてました。
芳賀沼千里さんは、ヨーロッパに行かれていたそうですが、欧州の投資家と話をして、2つ大きく変わった事があったそうです。
外国人投資家と言っても、必ず長期投資家ではなく、スイスのプライベートバンクの人と議論した時に、日本の企業を見るアナリストがいないそうで、それは、ETFを使うので、短期で取引をする事が多くなって、8月から9月まで、あれだけ日本株を売っていたのに、10月は、2兆2,000億円の買いに転じて、先週は、逆に、3,000億円の売りとなっていて、外国人投資家は、業績重視で、長期投資家が多いと思われていましたが、そうでない部分も大きくなってきた様です。
そして、グローバルのテーマ型ETF(バイオ、ロボット、人工知能など、テーマに沿った銘柄を、組み込んで、運用する上場投資信託)が大きな影響を与えている様で、普通は、ETFと言えば、日経平均株価に連動した物や、TOPIXに連動した物など、幅広く銘柄を買うイメージがありますが、最近影響が大きいのが、ロボット関連のETFの下記の3つだそうで、資産総額は、1,500億円から2,000億円位あるそうで、それぞれ、日本株の組入比率が25%から40%位になっているそうです。
グローバルXロボティックス&人工知能ETFの組み入れの上位は、日本の機械メーカーのキーエンス、ファナック、安川電機、三菱電機、オムロン、SMC、ダイフクが入っているそうです。
グローバルに株を組み入れているそうですが、すごく日本株が組み込まれているそうで、これが、株価が上がってる要因であり、業績だけでなく、受給の影響で上がってる部分もあるとの事です。
■ロボット関連ETF
●iShares オートメーション&ロボティクスETF
RBOT 銘柄 – iShares Automation & Robotic 投資信託(ファンド)情報 – Bloomberg Markets
●ロボ・グローバル・ロボティクス&オートメーション・インデックスETF
ROBO 銘柄 – ロボ・グローバル・ロボティクス&オートメーション 投資信託(ファンド)情報 – Bloomberg Markets
●グローバルXロボティックス&人工知能ETF
BOTZ 銘柄 – Global X Robotics & Artifici 投資信託(ファンド)情報 – Bloomberg Markets
芳賀沼千里さんが一番今年ビックリしていた事は、日本の企業は、業績を上方修正しているのに、9月末までは、外国人投資家があまり買ってこなかった事で、今までの日本のマーケットでは、この様な事は無かったそうですが、その要因が、マクロや、政治で、株価を判断する外国人投資家が増えているからだそうです。