2018年4月23日の「日経プラス10」で、松井証券 営業推進部 シニアマーケットアナリストの窪田朋一郎さんが、下記の内容について話されていました。
個人投資家の方々も、決算を調べて投資した方が良いとの事で、最近、投資を始めた方の中には、決算発表時に、企業のデータの何を見たら良いのかがわからないと言う方が、非常に多いそうです。
4月25日位から決算発表が増えてきて、ゴールデンウィーク明けの、5月11日位がピークとなるので、ご自身が持たれている株の決算情報について、見ておくと、決算を上手に乗り越えられるとの事です。
●決算の事前に見るべきポイント
1.決算発表の日時
決算発表後のニュースは、見られている方が多い様ですが、持っている銘柄の決算発表の日時をご存じない方が多いそうで、今は、決算発表の結果を受けて、コンピューターが自動売買して、株価が大きく変動する事も多いので、株の売買を頻繁に行っている人の中には、決算前に、自分のポジションを落としてしまう方も多いそうです。
株価が動く事を知る上でも、決算発表の日時を確認した方が良いそうです。そして、特に場中(前場、後場中)に発表される場合には、注意が必要の様です。
2.市場予想や会社予想
必ず、会社の業績が良ければ、株価が上がるわけではなく、事前に証券会社のアナリストの方々が、会社の業績予想を出していて、それより良ければ、株価は上がりますが、その予想よりも、実際の業績が下回ってしまうと、決算が良くても、株価が下がってしまう事もあります。
その為、事前のアナリストの予想を確認して、証券会社のアナリストの予想を上回ったか、下回ったかを、チェックすると、売買に乗り遅れないとの事です。
様々なアナリストが予想を出しているので、中間値であるコンセンサスを取ると良いそうです。
●決算の後に見るべきポイント
1.今期予想や想定為替レート
今期の決算予想を確認する必要がありますが、
そして、もし、為替レートを、100円に設定している企業の場合には、保守的と判断されて、ポジティブな要素と考えられる可能性がありますが、為替レートを円安に設定している場合には、注意が必要です。
2.株主還元など(自社株買い、配当、市場の昇格)
企業によっては、自社株買いや、株主への増配などや、新興市場に上場している企業の場合は、東証一部に市場昇格になると、株価に大きく影響するので、確認が必要との事です。