2018年11月30日の東京マーケットワイドで、マーケットアナリストの中嶋健吉さんが、下記の内容について話されていました。
武田薬品工業は、臨時株主総会で、シャイヤー買収の合意を取ろうとしていますが、創業家が反対しています。
しかしながら、創業家は、1%位しか株を保有していないですし、親族を入れてもそれほど大きな数字になならないので、機関投資家主導で、決議される様です。
シャイヤーは、かなり業績の良い企業で、シャイヤーを買収する事で、武田薬品工業の業績は、グンと上がるそうで、問題点は、負ののれん代(買収企業の買収額が、被買収企業の時価純資産額を下回る場合に、発生する差額の事)を、どう償却していくかだけだそうですが、今の業績の良さを考えれば、それほど問題はない様です。
但し、忘れてはいけないのが、シャイヤーは、ヨーロッパの医薬品の会社なので、ヨーロッパだけに投資するファンドが、大量にシャイヤーの株を持っているとの事で、機関投資家比率が、6割を超えていると言われている様です。
もし、武田薬品工業がシャイヤーを買収するとなると、シャイヤー株は、日本株になってしまうので、ヨーロッパだけに投資するファンドが、武田薬品工業が買収したシャイヤー株を、持ち続ける事はできない可能性があり、否応なしに、持ち株を売らなくてはいけない状況になってしまうかもしれないそうです。
この事が、株価の上昇を抑える事につながる可能性もあると、日経新聞にも書かれていて、薬品会社の方々も述べている様です。
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