2018年8月27日のNewsモーニングサテライトで、三菱UFJモルガン・スタンレー証券の植野大作さんが、下記の内容について話されていました。
トルコリラを含めた新興国通貨安でも円高にならない理由は、様々な通貨に対するドルの強弱を示すドル指数には、よく目にするのは、ユーロや、円などの対先進国通貨のドル指数ですが、最近は、ドル高基調を強めており、他通貨市場で高まるドル高圧力が、ドル円市場にも及んでいるそうです。
新興国通貨安が売られて、ドルが買われて、ドル高になった時に起こる、リスクオフの円高は、新興国通貨に対するドル指数と、ドル円の動きを見てみると、ほぼ同じ方向に動いていて、これまでには、対新興国通貨でドル高が進んで、ドル円市場でも円高が進んだ時期もありましたが、その期間は、リーマン・ショックの時でも、数ヶ月で終わっているそうです。
他通貨市場で、ドル高と円高が同時に進む局面では、ドルと円のどちらが、より強く買われるかは、その時のアメリカと日本の景況格差や、金融政策格差で決まる事が多いので、この先、アメリカ経済が失速するのであれば、ドル円は円高に振れる可能性もありますが、アメリカ経済の強さを反映して、ドル指数が上昇している間は、ドル円も同じ方向に動き、ドル高円安基調が続くと考えられるそうです。