日本企業の4月から6月期の純利益の進捗率 日経モーニングプラス

2018年8月22日の日経モーニングプラスで、日本経済新聞編集委員の鈴木亮さんが、下記の内容について話されていました。

純利益の進捗率は、通期予想に対して、4月から6月期(最初の3ヶ月)で、どの位稼げたかを見るもので、最初の3ヶ月なので、25%稼いでいれば、通期の目標は達成できる計算となりますが、2014年、2016年、2017年は、23%位の進捗率で25%まで届いていませんでした。
2015年は、34%位の進捗率で、届いていましたが、2018年も、30%位の進捗率で、進捗率としてはかなり良い数字になったそうです。

日本経済新聞8月21日の15面に、下記の様に出ていたそうで、東洋エンジニアリングは、最初の3ヶ月で、1年分の利益を稼いでしまった様です。

東芝と、富士通は特殊要因があるそうで、東芝は半導体メモリー事業の売却益があり、富士通は、会計制度の見直しがあった様です。

ソニーは、通期予想を上方修正したにも係わらず、純利益進捗率45.3%となっていて、ホンダも同様に、通期予想を上方修正したにも係わらず、純利益進捗率39.7%だったとの事です。

これらの企業は、通期予想を上方修正していない企業も多く、東洋エンジニアリングでさえも、上方修正していません。

上方修正をしない理由は、基本的には、経営者の心理としては、今年は、秋以降に、米中貿易戦争や、中国の景気など、不透明要因が多いので、上方修正はしたくないそうです。

2017年も23%位の進捗率でスタートして、期初の予想は、通期で、3%の増益予想でしたが、終わってみたら、35%の増益になったので、今年も同じ様な展開が予想されていて、2016年も終わってみれば、18%の増益だったので、今期も終わって見れば、二桁の増益位になる見立てのシンクタンクも多いそうです。

その最大の理由が為替で、ユーロ円は、年初と比べると、円高に傾いていますが、現在のユーロ安円高の要因は、トルコ要因なので、ヨーロッパは、年内でテーパリングが終わって、来年からは、利上げになるので、いずれは、行き過ぎた円高ユーロ安も是正されると考えられる様です。

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そして、企業の今期のドル円の為替レートは、107円位で、今は、110円位ですが、もう少し円安になる可能性もあるとの事です。

■純利益の進捗率が高い主な企業       
1.東洋エンジニアリング:純利益進捗率138.7%、純利益13億円、通期見通しの修正なし 
2.東芝:純利益進捗率95.0%、純利益10,167億円、通期見通しの修正なし
3.富士通:純利益進捗率66.1%、純利益727億円、通期見通しの修正なし 
4.武田:純利益進捗率56.3%、純利益782億円、通期見通しの修正なし 
5.富士石油:純利益進捗率56.2%、純利益46億円、通期見通しの修正あり
6.Jパワー:純利益進捗率50.4%、純利益251億円、通期見通しの修正なし
7.KNTCT:純利益進捗率47.1%、純利益10億円、通期見通しの修正なし
8.JXTG:純利益進捗率46.8%、純利益1,451億円、通期見通しの修正なし
9.ホシデン:純利益進捗率45.8%、純利益34億円、通期見通しの修正なし
10.ソニー:純利益進捗率45.3%、純利益2,264億円、通期見通しの修正なし 
11.東北電:純利益進捗率45.0%、純利益225億円、通期見通しの修正なし 
12.大日本住友:純利益進捗率43.6%、純利益152億円、通期見通しの修正なし 
13.第一三共:純利益進捗率43.5%、純利益239億円、通期見通しの修正なし 
14.ケーヒン:純利益進捗率43.2%、純利益43億円、通期見通しの修正なし
15.東ガス:純利益進捗率42.9%、純利益377億円、通期見通しの修正なし 
16.スズキ:純利益進捗率41.9%、純利益859億円、通期見通しの修正なし 
17.帝人:純利益進捗率40.6%、純利益194、通期見通しの修正あり 
18.コメリ:純利益進捗率40.4%、純利益47億円、通期見通しの修正なし
19.新日鉄住金:純利益進捗率40.1%、純利益963、通期見通しの修正あり 
20.ホンダ:純利益進捗率39.7%、純利益2,443、通期見通しの修正あり 

日経モーニングプラス|BSテレ東

    



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