建設機械の業界ウオッチ 日経モーニングプラス

2016年11月17日の日経モーニングプラスで、いちよし経済研究所の高辻成彦さんが、下記について話されていました。

アメリカ大統領選挙で、ドナルド・トランプ氏が勝利して、次期大統領に決まりましたが、決定後は、トランプ氏のインフラ投資による景気浮揚への期待感から、
インフラ関連銘柄が買われていますが、今後日本の建設業界にも恩恵が広がるかについて高辻成彦さんが話されていました。

●需要動向をチェック
現在、有識者による見解が色々出ていますが、実際に政権交代で、インフラ投資が増えるかどうか、現時点では、まだ未知数の状況ですので、実情を随時チェックする必要があります。
一般の方でも、北米の建設動向をチェックすることが可能で、大手建設機械メーカーのコマツの決算説明資料を見ると、「建設機械・車両部門の地域別売上高」という欄があり、四半期ごとの、主要7建機の需要前年同期比の推移がのっています。それを確認すると、直近の2016年7月から9月期の北米の建機需要としては、前年同期比で、12%減で、低調となっていますが、コマツの決算の度にご確認された方がよいそうです。
KOMATSU : 決算短信

●米国都市部の投資は堅調
アメリカ全体では、需要が低調となっていますが、米国都市部は、比較的堅調で、米住宅着工件数の推移を見ると、底堅く拡大が続いており、2016年10月は、132万戸で、9年2ヶ月ぶりの高水準となっています。

都市部では、小型のミニショベルという小型の建設機械が広く使われていて、2016年も前年比では、需要台数の拡大が見込まれているそうです。

北米のミニショベルの代表格としては、竹内製作所があり、この会社は、ミニショベルが主力の機械メーカーで、欧州と北米のそれぞれの、売上比率が全体の4割を超えていて、欧州と北米の都市部の建設投資の影響を受けやすい状況の様です。

竹内製作所は、円高の影響を受けやすい事業構造で、今期の業績は、減益の見通しだそうですが、日本国内で大半を製造している為で、上期決算では、北米の販売台数としては、前年同期比8%増となっていますが、為替の景況を受けて減益の様です。但し、為替の前提が1ドル100円となっているので、直近は、だいぶ円安方向に動いているので、業績の上振れ期待で、株価は上昇しているそうです。

●中国建機市場は底打ち感
コマツの決算資料を見ると、2016年7月から9月期では、中国市場前年同期比で、50%増となっており、関連銘柄としては、ヤマシンフィルタ株式会社とう機械メーカーがあり、この会社は、建設機械の消耗品として使用される油圧フィルタで、世界シェアの7割有しており、上場してから2年しか経っていませんが、上場後から中国市場がだいぶ低迷していたので、業績が厳しい状況が続いていましたが、その様な状況で、コスト削減に着手して、2016年の1月から3月期からは、漸く営業増益に転じているところで、更に、中国市場も底打ち感が出てきたので、今後の業績拡大が注目されているそうです。

日経モーニングプラス|BSテレ東

    



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