2019年7月12日のワールドビジネスサテライトで、「好調なアメリカ市場の次の成長分野」の話題がありました。
アメリカの資産運用会社のアーク・インベストメント・マネジメントのキャサリン・ウッドCEOによると、割高感もささやかれるアメリカ株ですが、アメリカの株式市場の行方を楽観視していて、これからも上昇は続く様です。
その理由は、来年に大統領選を控えるトランプ大統領が、国内産業向けの景気対策を打ち出すことが予想され、それが、さらなる追い風になると見ているとの事です。
中でも注目しているのは、イノベーション分野で、イノベーションは未来の為にありますが、上場市場ではイノベーションの分野が過小評価されて、十分な投資がされていないそうです。
イノベーションによって成長する可能性が高いのが、DNA(バイオ分野)、AI、ロボット、電池、ブロックチェーンなどの5分野で、この様な分野が、世界を大きく変えて、これからの株式市場を牽引する様です。
アメリカは現在ハイテク分野を中心に中国と対立していますが、イノベーション分野の企業は、米中の対立を乗り越え、より安く、早く、生産的に、多くの選択肢やビジネスの機会を生み出すと考えられ、彼らは困難な環境でも成長を続ける事ができるそうです。
番組解説キャスターの滝田洋一さんは、アメリカの株については、金融緩和頼みじゃないかと、色々な指摘はありますが、キャサリン・ウッドCEOの今日のコメントを要約すると、「破壊的イノベーション」になると考えられる様で、この「破壊的イノベーション」とは、既存の社会や産業のあり方を一変させるようなイノベーションで、負け組の企業は追い出されてしまうので、アーク・インベストメント・マネジメントは、勝ち組のイノベーション企業に投資する様です。
アーク・インベストメント・マネジメントには、たくさんのアナリストがいる様ですが、AI、バイオなどの企業で長く務めていた人たちが、アーク・インベストメント・マネジメントのアナリストになっているとの事です。