2019年5月14日の「日経プラス10」で、岡三証券の小川佳紀さんが、下記の内容について話されていました。
5月14日の夜間取引では日経平均先物が下落していて、そして、アメリカ株も下落して、更に、為替も109円の前半まで円高となっていますが、今後、米中協議が難航しそうな状況となっている様です。
外部環境が不透明で、相場全体が弱いく、大型株や、景気敏感株などは、なかなか手がけづらい状況の中では、優良の中小型株に注目できるとの事です。
JPX日経400と呼ばれる資本の効率性、投資家を意識した経営の観点から、魅力の高い400社の指数を見ると、TOPIXと年明け以降は、同様の動きとなっていますが、このJPX日経400と同じ観点から、中小型株を200社選別したJPX日経中小型指数は、全体相場を大きく上回る動きとなっているそうです。
JPX日経中小型指数に含まれる年明けから株価の上昇率が大きい上位5位までの銘柄は、下記の通りで、トップの会社は、ネット広告の会社のセプテーニ・ホールディングスで、今年に入ってから、株価は、2倍近く上昇している様で、その他では、年明け以降半導体株が戻っていますが、その中でも、優良な中小型株のレーザーテックなどは、より上昇率が大きくなっているとの事です。
■JPX日経中小型株の上昇率上位5社
1位 セプテーニ・ホールディングス、事業概要:ネット広告代理店、昨年末から先週末までの騰落率は、128.0%
(株)セプテーニ・ホールディングス【4293】:株式/株価 – Yahoo!ファイナンス
2位 エスプール、事業概要:営業支援や倉庫軽作業負担、昨年末から先週末までの騰落率は、77.2%
(株)エスプール【2471】:株式/株価 – Yahoo!ファイナンス
3位 コムチュア、事業概要:情報システム構築、昨年末から先週末までの騰落率は、76.8%
コムチュア(株)【3844】:株式/株価 – Yahoo!ファイナンス
4位 ローツェ、事業概要:ウェハー・ガラス基板搬送機最大手、昨年末から先週末までの騰落率は、68.4%
ローツェ(株)【6323】:株式/株価 – Yahoo!ファイナンス
5位 レーザーテック、事業概要:半導体関連装置、昨年末から先週末までの騰落率は、63.8%
レーザーテック(株)【6920】:株式/株価 – Yahoo!ファイナンス
上記は、一般の人には、馴染みのない会社が多いので、JPX日経中小型株に含まれる馴染みがある会社は、下記の通りです。
9位 アダストリア、事業概要:カジュアル衣料大手、昨年末から先週末までの騰落率は、54.7%
(株)アダストリア【2685】:株式/株価 – Yahoo!ファイナンス
13位 ジャストシステム、事業概要:文書作成ソフト大手、昨年末から先週末までの騰落率は、49.2%
(株)ジャストシステム【4686】:株式/株価 – Yahoo!ファイナンス
27位 トリケミカル研究所、事業概要:半導体化学薬品製造、昨年末から先週末までの騰落率は、35.5%
(株)トリケミカル研究所【4369】:株式/株価 – Yahoo!ファイナンス
30位 トリドールホールディングス、事業概要:家族向け飲食店、昨年末から先週末までの騰落率は、33.9%
(株)トリドールホールディングス【3397】:株式/株価 – Yahoo!ファイナンス
年明け以降、5割近く上昇しているジャストシステムは、一昔前は、ワープロソフトの一太郎を販売していた事が有名ですが、最近は、タブレット端末を使った子供向けの教育のスマイルゼミと言うものを販売していて、これが、非常に認知度が高まってきている様で、今は、教育とITのを融合するエドテックと言う言葉も出てきていますが、それに関連する企業だそうです。
それ以外では、丸亀製麺を運営しているトリドールホールディングスは、国内と、海外でバランスよく稼いでいる様ですが、この様に個別で成長してきる企業に関しては、全体相場が不透明な中でも、引き続き注目できる銘柄だそうです。