2018年12月4日のNewsモーニングサテライトで、三菱UFJモルガン・スタンレー証券の藤戸則弘さんが、下記の内容について話されていました。
ヘッジファンドには、グローバルマクロ・ファンド(推定運用資産規模は、約20兆円で、マクロのファンダメンタルズを重視するファンド)や、株式ロング・ショート・ファンド(推定運用資産規模は、約90兆円で、ミクロのファンダメンタルズを重視するファンド)など、様々な運用形態があるそうですが、全部の投資ファンドを合わせた今年1月から10月までの年初来パフォーマンスは、-1.4%だそうです。
その中でも、特に成績が悪いのが、マネージド・フューチャーズで、このファンドは、株式、債券、通貨、コモディティなど、世界のありとあらゆるものに、先物でポートフォーリオ(投資家が保有している金融商品の一覧)を構築するファンドで、非常に売買コストが低いので、激しい売り買いをするファンドとして知られているそうです。
そして、普通のインテックス投信を持っていれば、アメリカはプラスになっている様ですが、このマネージド・フューチャーズ戦略のヘッジファンドの運用成績の平均は、年初来で、-6.49%になっているのに、高い報酬料金を取るので、取扱額が低迷している様です。
このファインドは、年初からで、プラスになった月は、1月、6月、8月しかないので、マネージド・フューチャーズのファンドマネージャーは、12月末が決算なので、勝負をかける可能性があるそうで、10月からずっと売っていたそうですが、先週のアメリカの感謝祭以降に、アメリカも日本も買い始めたそうです。
特に日本の場合は、先物主体で購入していて、あるアメリカの証券会社は、4営業日で、1万枚も買いを入れていますが、この証券会社は、手返しが非常に早いそうで、株価が上がっている時は、買っていますが、反対売買の売りも早く入れてくる可能性もあるので、投資家は利食い売りを、忘れずにした方が良いとの事です。