2018年11月23日の「日経プラス10」で、ソニーフィナンシャルホールディングスの尾河 眞樹さんが、下記の内容について話されていました。
10月以降ドル円相場は、一旦は140円台を付けましたが、その後、円高(11月22日時点で112.94円)になっていて、目先は、もう少し円高になるリスクがあるのではないかと、考えているそうですが、円高になったとしても、限定的の様です。
円高になった最初のきっかけは、アメリカの長期金利が、3.2%台に上がって、その為、株式市場が下がって、その後、アメリカの経済に対する不安も高まり、円高になった様です。
今年の2月にも、アメリカの長期金利の上昇をきっかけに、リスクオフの状況となり、ドル円も1月から3月までで、9円位円高になったので、今回も不安視されている面もある様ですが、尾河 眞樹さんは、そこまでの幅にはならないと、考えているそうです。
今回、株価下落局面でのリスク回避では、リスク回避になると同時に、ドルも買われていたので、あまり円高にはならなかった様です。
2月の株価急落局面では、投機筋の持ち高が、円売りの方にかなり傾いていたので、投機筋が、リスク回避で、円を買い戻した事により、
9円も円高になりました。
2月は、日銀の出口戦略に注目が集まったり、北朝鮮問題もあり、更には、米中貿易摩擦も、かなり深刻な状況で、悪いニュースが続いていましたが、今回は、当時よりは、円売りのポジションが、大きくないのと、北朝鮮問題は、落ち着いていますし、日銀の出口戦略も、話題になっていないですし、今回のG20で米中の歩み寄りも期待されているので、今回円高になったとしても、円高の動きも限定的と考えられる様です。
しかし、米中の歩み寄りが全く無かった場合には、円のポジション調整が起こると、考えられるので、110円割れ位までは、考えておく必要があるそうです。
現在、アメリカの金利は下がってきていて、以前は、リスク回避になり、アメリカの金利が低下して、株式市場が、4月以降盛り上がったので、今回も金利の状態が落ち着いた事で、株価が上昇する事も、考えられる様です。