2020年3月9日と、3月13日のワールドビジネスサテライトで、大和総研チーフエコノミスト・熊谷亮丸さんが、下記の内容について話されていました。
コロナショックで、今後日経平均株価がどうなるかを考える上では、日経平均PBR(株価純資産倍率)というものがあり、これが、1倍を割っているということは、日本の企業全部(日経平均株価に含まれる225社)を売り払っても、投資したお金は戻ってくるという水準で、企業の解散価値と言われています。
その為、PBR1倍を割っていると言う事は、日本株は相当割安な状況となっていて、PBR1倍の水準は、日経平均で言うと、2万900円なので、相当突っ込んで下落している状況です。
ただ、マーケットでは、落ちてくるナイフは、素手で掴んではいけないと言う格言があり、PBR1倍で止まるかと言うと、本当に突っ込む時には、リーマンショックの時の様に、PBR0.81まで下落する事もあります。
尚、リーマンショックのときはPBR0.81倍まで下落して、東日本大震災や、欧州債務危機の時には、PBR0.87倍位まで下落していました。
3月9日月曜日の状況では、PBRは0.94倍だったので、まだ少し株の下値不安があると話されていましたが、3月13日金曜日の状況では、PBR0.84倍まで落ちて、日経平均にすると1万7000円位なので、この1万7000円は1つの下値目処になっているとの事です。
ただ問題は、相場は行き過ぎる事もあるし、今は現金志向が強いので、かなりいいとこまで売られてるけれども、まだ下げ止まったとは明確には言えないという状況の様で、乱高下して下値不安がまだ残る様です。