2019年11月15日の「日経プラス10」で、楽天証券経済研究所 大和証券 チーフテクニカルアナリストの木野内 栄治さんが、下記の内容について話されていました。
11月19日から3月決算企業の中間配当の支払いが開始され、3週間位かけて、合計で約4.3兆円が配当され、株主に返ってくる予定となっています。
この配当金は、株価に大きな影響がある様で、配当が返ってくると、投資家は再投資の動きに出る可能性が高いので、11月20日から12月3日位までは、過去のデータから見ても、株価が上昇しやすい時期となっているとの事です。
約4.3兆円の中間配当があると、例えば、外国人投資家の比率が3割位と考えると、約1.4兆円位が海外の株主に配当されるので、この資金を海外に送金する為、円をドルに変えるので、ドル買い要因が発生して、円安になる様です。
過去10年間の為替のドル円レートを年初を100としてグラフで見ると、11月位から急角度で円安に向かう事が多い様で、今年のドル円レートもこれまでは例年と同じ様な動きとなっているので、今年も円安に動く可能性が高いとの事です。
■11月最終営業日を含む週の日経平均株価
●2001年11月30日前週末比+0.6円
●2002年11月29日前週末比+443円
●2003年11月28日前週末比+247円
●2004年12月3日前週末比+241円
●2005年12月2日前週末比+637円
●2006年12月1日前週末比+587円
●2007年11月30日前週末比+791円
●2008年11月28日前週末比+601円
●2009年12月4日前週末比+941円
●2010年12月3日前週末比+138円
●2011年12月2日前週末比+483円
●2012年11月30日前週末比+79円
●2013年11月29日前週末比+280円
●2014年11月28日前週末比+102円
●2015年12月4日前週末比-379円
●2016年12月2日前週末比+44円
●2017年12月1日前週末比+268円
●2018年11月30日前週末比+704円
11月最終営業日を含む週の日経平均株価を2001年から見ると、2015年以外は、プラスとなっていて、しかも値幅が大きくなっている年が多い様で、配当の再投資と、為替の円安要因で、11月の後半は、株価が上昇しやすい様です。