リーマンショック時の恐怖指数(VIX指数)は89で、コロナショックでは、62まで上昇 ワールドビジネスサテライト

2020年3月10日のワールドビジネスサテライトで、大和総研チーフエコノミスト・熊谷亮丸さんが、下記の内容について話されていました。 

恐怖指数(VIX指数)は、アメリカの株式市場で、参加者がどれだけ不安感や恐怖を感じているかを表す指標で、20を超えてくると、恐怖心がかなり高まっていると言う事を表します。

今回のコロナショックでは、まだ根本的な問題が解決されていない状況ですが、3月9日時点では、恐怖指数(VIX指数)は、62まで上昇していて、過去に一番高かったのが、リーマンショックの89だったので、リーマンショックに次ぐ位の恐怖心が強い状況となっています。

このVIX指数には、先物と言うものがあり、そのデータを見てみると、少し前までは、コロナショックは、春頃までには落ち着くと、市場は見ていた様ですが、今は、9月位までは問題が長引くと言うふうに考えている様です。

このVIX指数がある程度落ち着いて、コロナウィルスによる感染症の問題がある程度治まってこないと、マーケットが落ち着くとは考えられない様で、しばらくは上下の変動が続くと考えられるとの事です。

尚、アメリカの恐怖指数(VIX指数)は、3月16日には、82.69まで上昇しました。

恐怖指数(VIX 日経VI VSTOXX) 日経平均比較チャート

[WBS]ワールドビジネスサテライト:テレビ東京

On the March 10, 2020 episode of World Business Satellite, Mr. Ryomaru Kumagai, Chief Economist at Daiwa Institute of Research, discussed the sharp rise in the VIX index (fear index) due to the COVID-19 shock. The VIX index reflects the level of anxiety and fear among market participants, and when it exceeds 20, it indicates a significant increase in fear.

Mr. Kumagai pointed out that during the Lehman Brothers crisis, the VIX index reached its highest level at 89. In the current COVID-19 shock, the VIX index had risen to 62 as of March 9, indicating a level of fear close to that experienced during the Lehman crisis. He also mentioned that data from the VIX futures market showed that, initially, the market expected the COVID-19 crisis to stabilize by spring, but it now anticipates the problem to persist until around September.

Furthermore, he explained that until the VIX index stabilizes and the COVID-19 pandemic is brought under control, the market is unlikely to calm down, and volatility is expected to continue for some time. He also highlighted that the VIX index had surged to 82.69 by March 16.



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