1月10日のマネーの羅針盤で、コモンズ投信の糸島孝俊さんが、セクターによって原油価格や為替動向による影響の出方が違う事について説明されていました。
●為替動向について
円高有利のセクターは、情報通信、紙パルプで、円安有利のセクターは、証券、輸送用機器、自動車。
円安では、証券は、売買が増えるので日経平均株価以上に株価が上がるが、紙パルプは原材料価格が上がるので、日経平均株価以下に株価はとどまる。
●原油価格について
原油高有利のセクターは、海運、卸売(商社)、鉄鋼で、原油安有利のセクターは、繊維、化学、空運(空運は、為替やインバウンド需要等により異なる場合がある)。
今は原油価格が下落しているので、繊維は、原油を使って製品を作るので、コストが安くなった効果が出て、日経平均株価以上のパフォーマンスを出しているが、卸売(商社)は、原油の油田や鉱山を持っているので、日経平均株価以下のパフォーマンスしか出せていない。
その為、局面によって投資戦略を変える必要がある。