2019年1月24日の「日経プラス10」で、松井証券 営業推進部 シニアマーケットアナリストの窪田朋一郎さんが、下記の内容について話されていました。
今年に入ってから、東証一部の売買代金は、低迷していて、2兆円を割る水準となって、閑散相場となっていますが、マザーズ市場が活況となっています。
この様に、大型株が多い東証一部上場株が薄商いで、マザーズ市場が活況な理由は、足元では、デイトレーダーが増えているからだそうです。
2018年秋以降の日経平均株価は、クリスマスにかけて、大きく下落していましたが、この株価が下落している時は、夜中にニューヨーク市場が下落して、東京市場も朝下落して始まるので、長期や中期で株を持ち続けている方々は、損失を出してしまっていた様ですが、デイトレーダーの方々は、場中だけ取引して、大引け前に手仕舞いをしていたので、ニューヨーク市場が、大きく下落しても、それほど、影響を受けていなかったとの事です。
その結果として、今年に入って、デイトレーダーの方々の売買が、マザーズ市場で盛り上がっているそうです。
そして、東証一部の大型銘柄は、中国市場の減速の影響を非常に受けやすい銘柄が多いので、このタイミングで、積極的に買いに出る事が、難しい状況の様です。
その為、どちらかと言うと、中小型株や、マザーズ銘柄の方が、盛り上がっています。
この傾向は、今しばらくは続くと、考えられるそうですが、来週後半(1月末)からは変わって来る事が想定されるそうで、1月28日からは、東証一部の決算発表が本格するので、決算銘柄が増えてくると、大型銘柄の値動きも活発になる可能性があるそうです。