2018年11月26日のNewsモーニングサテライトで、三菱UFJモルガン・スタンレー証券の植野大作さんが、下記の内容について話されていました。
今年は、アメリカ株が乱高下しても、ドル実効為替レートは、ほぼ一方的に上昇していて、現在FRBが公表している実効為替レートは、約16年7ヶ月ぶりの高値圏まで、買い進められています。
ドル実効為替レートが上昇している要因は、1つ目は、トランプ大統領のレパトリ減税で、今年は、上半期だけで、前年の2倍以上の企業の利益が、海外からアメリカに戻ってきていて、それが、ドル高の一因となっている様です。
もう一つが、米国金利の上昇で、現在、世界で一番安全だとされている米国債の金利が、主要国では最も高くなっているので、アメリカで株安が進んで、株式市場からお金が逃げ出すじょうきょうでも、リスク回避マネーは、米国債券市場に流れ込んでいて、資金がアメリカ国外に流出せず、米国株が乱高下する中でも、ドル高が進みやすくなっている様です。
ドル円への影響は、過去ドル実効為替レートの上昇局面で、ドル円だけ下がり続ける事はなかったので、アメリカの株価が不安定な間も、ドル円レートは、底堅い動きが続き、株価が安定感を取り戻すと、ドル高円安が進みやすくなると、考えられるとの事です。