2018年3月5日のNewsモーニングサテライトで、クレディ・アグリコル銀行の斎藤裕司さんが、下記の内容について話されていました。
過去10年のドル円相場の3月の動きを見ると、月初よりも、月末の方が円安になっているそうです。
円高になった3回のうち2008年は、名門証券のベア・スターンズ実質破綻があり、2017年は、弾道ミサイルが発射されて、地政学的リスクが一気に高まった特殊要因があったとの事で、この様に特殊な事が無い場合には、円安になりやすい季節性があるそうです。
この要因として考えられるのは、3月の第一週目までは、日本の企業が、海外にある資金を日本に移す動きがあり、ドル円相場を円高にしているそうですが、3月の第ニ週目から第三週目までは、年度末を控えて、ドル売りヘッジを買い戻す動きが出やすい様で、正確な検証は難しいそうですが、一つのアノマリーとして、考えているそうです。
現在は、105円を割り込む様な動きが続いていますが、3月の季節要因を考えると、そろそろ円安に転換するのではないかと、考えられるそうです。
■過去10年の3月のドル円相場の月初から月末までの動き
●2008年 円高(ベア・スターンズ実質破綻)
●2009年 円安
●2010年 円安
●2011年 円安
●2012年 円安
●2013年 円安
●2014年 円安
●2015年 円安
●2016年 円高
●2017年 円高(地政学的リスク)