2016年12月22日のIG証券 LUNCH EXPRESSで、IG証券シニアFXストラテジストの石川順一さんが、下記の内容について話されてました。
ドル高けん制発言があるかどうかを見極めるには、トランプ政権の究極の目標を理解する事が重要で、それは、アメリカ第一主義ですが、アメリカ第一主義とは、世界中のお金をアメリカに集める事で、現在のアメリカのドル高は、国益と一致していて、大統領選挙後は、アメリカのS&P(株価)と、ドルインデックスは、一度大きく下落しましたが、その後は、アメリカのS&P(株価)高と、ドルインデックス高と、どちらも大幅に上昇しています。
そして、アメリカのドル高と、アメリカの株高のセットは、米国回帰が進んでいると言うことで、米国回帰が進んでいると言うことは、アメリカに資金が入り込んでいると言うことで、それは、究極のアメリカ第一主義だそうです。
その為、今のアメリカのドル高と、アメリカの株高のセットは、トランプ政権が掲げる国益と一致しているので、この様な状況の中で、むやみに相場を曲げる様な牽制発言が出てくるか考えると、石川順一さんは、ドナルド・トランプ氏のドル高けん制発言の可能性は、個人的には、無いと考えている様です。
もし、今後、ドル高けん制発言があるとすれば、その時には、アメリカのドル高と、アメリカの株高のセットが崩れて、アメリカのドル高で、株安になってしまう時で、そうなると、米国回帰が進まず、アメリカ第一主義が実現できなくなってしまうとの事です。
このアメリカのドル高で、株安になってしまう場合は、アメリカの利上げが加速され、それを背景に米ドルが買われる可能性が高いので、ドル高になり、その金利の上昇に株価が耐えられなくなって、アメリカのS&P(株価)などが、下落する可能性があるそうです。