アメリカの金利上昇による負の側面 日経モーニングプラス

2016年12月22日の日経モーニングプラスで、大和証券株式会社 投資戦略部シニアストラテジストの石黒英之さんが下記の内容について話されていました。

アメリカのトランプ大統領が決まってから、日経平均株価は、3,000円以上、上げてきましたが、年内の2万円は厳しい状況で、相場は、一気にあがれば、それはそれで良いが、その分相場の寿命が短いので、今年、2万円回復して終わらなくても、楽しみを来年に取っておいた方が良いとの事でした。

最近は、日経平均株価の上昇が緩やかになっているが、アメリカの金利上昇の負の側面が出てきている状況で、これまでは、日本株は、アメリカの金利上昇の良い側面を見て、アメリカの金利上昇により、日米の金利差が拡大して、円安になり、円安になると、日本の輸出企業の業績が拡大するとの期待により、日本株を買うとの事が、海外投資家の中で広がっていた様です。

しかし、アメリカの金利上昇により、それが逆風になる人達は、アメリカ国債を保有している人達で、アメリカ国債を保有している人達は、金利が上昇すると、国債の価格が下落するので、損失が発生します。

アメリカ国債を保有しているのは、日本の金融機関が保有しており、日本の金融機関は、一定以上金利が上がってしまうと、強制的に、債券を売却して、損失を確定せざるを得ないので、損失を確定する形になると、損失を出した分を、何かで穴埋める必要があり、今、一番利益が出ているのは、日本株なので、日本の地方銀行は、アメリカの長期国債を保有しているところも多いそうで、足元では、金融庁のヒヤリングも入っていて、11月の1週目から12月1週目までは、都銀、地銀等の日本株の売りが続いている様です。その為、日経平均株価の上値を圧迫している様です。

アメリカの金利は、トランプ相場で上昇した側面もありますが、今後は、商品価格の上昇による、物価上昇が、金利上昇を更に後押しする可能性があるので、商品価格は、原油価格の下落等により、2年間下落して、世界の物価を押し下げてきましたが、2016年以降上昇してきているし、今後は、来年の春先にかけて、より商品価格の上昇が鮮明になってきて、それとともに、市場のインフレ期待が上がり、物価の上昇期待が高まれば、アメリカの長期金利も上昇圧力がかかるので、今のアメリカの長期金利は、2.5から2.6%位ですが、インフレ期待が上がってくる状態になると、10年国債利回りのもう一段の上昇もあるうるそうです。

もし、アメリカの国債が、3.0%位になると、厳しいとの声があるので、日本株の売りが加速する可能性もあるそうです。

日経モーニングプラス|BSテレ東

    



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