2019年1月11日の「日経プラス10」で、岡三証券の小川佳紀さんが、下記の内容について話されていました。
今年の日経平均株価は、4月位までは、不安定な相場が続くと考えているそうで、18,000円位まで下落する可能性もある様ですが、その後株価は持ち直して、夏場や秋口には、23,000円位まで上昇して、年末は、消費税増税等があるので、少し弱含むと考えているそうです。
3月から4月にかけては、国内外で重要なイベントが目白押しで、海外では、3月1日に日米貿易交渉の期限があり、3月19日から20日には、アメリカのFOMCのパウエル議長の会見、そして、3月29日には、イギリスのEU離脱の可能性などの不透明要因があるので、不安定な相場になりやすい様です。
日本の場合には、今期の業績は、株価に既に織り込んでいる様ですが、春以降来期の決算発表が出てくると、悪材料が出尽くして、株価の戻りにつながるとの事です。
現在は、来期の業績に対して、市場の感心が高まっている様で、来期好業績予想の銘柄は、下記の5銘柄だそうです。
●NEC(電気機器):2019年3月期の予想は、営業利益500億円で、伸び率は、-22%ですが、2020年3月期の予想は、営業利益1,084億円で、伸び率は、+117%
NEC【6701】:株式/株価 – Yahoo!ファイナンス
●バンダイナムコHD(その他製造):2019年3月期の予想は、営業利益600億円で、伸び率は、-20%ですが、2020年3月期の予想は、営業利益894億円で、伸び率は、+49%
(株)バンダイナムコホールディングス【7832】:株式/株価 – Yahoo!ファイナンス
●日医工(医薬品):2019年3月期の予想は、営業利益95億円で、伸び率は、-8%ですが、2020年3月期の予想は、営業利益124億円で、伸び率は、+30%
日医工(株)【4541】:株式/株価 – Yahoo!ファイナンス
●サンリオ(商社):2019年3月期の予想は、営業利益52億円で、伸び率は、-9%ですが、2020年3月期の予想は、営業利益62億円で、伸び率は、+20%
(株)サンリオ【8136】:株式/株価 – Yahoo!ファイナンス
●セコム(サービス):2019年3月期の予想は、営業利益1,265億円で、伸び率は、-7%ですが、2020年3月期の予想は、営業利益1,376億円で、伸び率は、+9%
セコム(株)【9735】:株式/株価 – Yahoo!ファイナンス
今期の業績も良く、来期の業績も良い事の方が良いですが、逆に、今期の業績は厳しいとしても、それを跳ね返して、来期の業績が良くなる会社、つまり、V字回復する会社が今後注目される可能性があるそうです。
NECは、今期はリストラ等の影響もあり、2桁近い減益となる予定ですが、来期は構造改革の費用もなくなり、一転して営業利益は倍増する予定で、現在の様な悪い相場でも、株価は底堅く推移している様です。