2017年8月23日の日経モーニングプラスで、BSジャパン解説委員の豊嶋広さんが、下記の内容について話されてました。
REIT(リート)の正式名称は、不動産投資信託ですが、その仕組は、不動産投資法人が投資家からお金を集めて、そのお金を元にして、不動産などに投資をします。そして、この不動産から得られる賃料が、大家である不動産投資法人に戻ってきて、その賃料から投資家に分配金を支払う事となります。
不動産投資法人は、会社の様な形態を取っていて、普通の会社と違うところは、資金の9割以上を分配すると、法人税がかからないそうで、不動産と言う本来安定した賃料を、投資家に還元しやすい仕組みになっているとの事です。
しかも、10万円前後から購入できるREIT(リート:不動産投資信託)もあるので、個人投資家にも手が届く金額になっています。
2001年に日本にリートが上場したのですが、当初はオフィスビルへの投資が圧倒的に多かったそうですが、その後、マンション、ショッピングセンター、物流センター、ホテル、ヘルスケアにも投資しているそうです。
株で言う配当利回りは、平均で4%を超える水準になっていて、東証一部の株式の平均は、2%位なので、リートの配当利回りは、非常に高くなっています。
しかし、テナントが全て埋まっていれば問題はないのですが、大口のテナントが抜けてしまうと、計算が狂ってしまうので、リートが開示する情報は、きちんとチェックする必要があるそうです。
最近の株価の状況は、東証REIT指数を見ると、2015年の年初位までは上昇していましたが、その後は、下落していて、これは、金融庁が毎月分配型投資信託は、元本を取り崩しているケースもあり、顧客に取ってあまり良いものではないと批判していて、資金の流れが止まってきているそうです。
そして、心配なのが、中古物件中心に、マンション価格が値崩れを起こしているので、注意が必要だそうです。