2018年11月29日の東京マーケットワイドで、マーケットアナリストの中嶋健吉さんが、下記の内容について話されていました。
NT倍率が、20年ぶりの高値で、13.4倍となったそうですが、NT倍率とは、日経平均株価をTOPIXで割った数値で、TOPIXに対して、日経平均株価が優位に動けば、高くなります。
NT倍率 日経平均・TOPIX・JPX日経400 比較チャート
1992年4月につけた14.07倍が、史上最高だったそうで、この時は、株価がバブル崩壊後の戻り高値の時で、日経平均株価連動型の投資信託が、大量に発行され、日経平均型の投資信託が、大量に買われたと言う事で、TOPIXに対して、異様な程、日経平均株価が上昇したそうです。
この様に特殊な要因が無いと、NT倍率が急速に上昇する状況は起こらないそうですが、今回の日経平均株価の上昇は、衣料品のユニクロを運営しているファーストリテイリング1社で、語られてしまう様です。
ファーストリテイリングの浮動株は、発行枚数のうちの7%強位しかないそうで、そして、日経平均内の比重は、9%を超えている様です。
それ以外では、ソフトバンクが4.8%位、ファナックが3%位、KDDIが2.8%位となっていて、ファーストリテイリングの比重が、かなり大きくなっています。
その為、意図を持って、ファーストリテイリングの株価を上下させる事で、日経平均株価の動きに大きなインパクを与える事が可能となるので、日経平均株価を動かす要因で、NT倍率が、高値になっている様です。
TOPIX内では、銀行株が、占める割合が高いのですが、銀行株は、上昇する勢いが無いので、これも、NT倍率の急上昇につながっている様です。
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