2019年3月7日のNewsモーニングサテライトで、岡三証券の小川佳紀さんが、下記の内容について話されていました。
3月は1ヵ月で、16社が新規上場予定で、IPOラッシュとなる様です。
2018年に上場した90社を振り替えってみると、初値が公開価格を上回った企業は80社あったそうで、更に、初値が公開価格の2倍以上となった企業が、40社あったので、IPO人気は根強いといえるそうです。
●対公開価格で、初値騰落率が、100%以上だった企業が、40社で、初値からの直近までの騰落率は、-24.9%
●対公開価格で、初値騰落率が、50%から100%以上だった企業が、18社で、初値からの直近までの騰落率は、-25.6%
●対公開価格で、初値騰落率が、0%から50%以上だった企業が、22社で、初値からの直近までの騰落率は、6.1%
●対公開価格で、初値騰落率が、0%以下だった企業が、10社で、初値からの直近までの騰落率は、-7.6%
そして、2019年3月も初値が公開価格を大きく上回るIPO企業が増えると見ているそうですが、2018年に上場した90社の初値からの直近までの騰落率を見ると、業績などに対して、期待が先行し過ぎてしまい、公開価格の2倍以上の価格を付けた企業の株価は、平均で、2割以上も下落しています。
一方で、初値が、公開価格の50%未満にとどまる企業については、直近までのパフォーマンスが良好なので、初値が加熱しなかった銘柄の方が、その後の投資冥利が大きいと言う結果になっています。
一般的に、IPOの業界では、小さく生んで、大きく育てると言う格言もあるので、初値の人気度合いに惑わされる事なく、上場後に中長期的に成長して、業績を伸ばして行きそうな企業を選別する事が、IPOラッシュの中での投資戦略としては、重要だそうです。