2017年のドル円相場の展望 東京マーケットワイド

2017年1月30日の東京マーケットワイドで、IG証券シニアFXストラテジストの石川順一さんが、下記の内容について話されてました。

2017年のドル円のトレンドは、2017年1月から6月までは、ドル安円高の流れと考えていて、ターゲットは、1ドル100円で、2017年年の後半6月から12月までは、ドル高円安の流れと考えていて、年末のターゲットは、1ドル126円を想定しているとの事で、ジェットコースター相場になると考えているそうです。

2017年の前半にドル安円高の流れになる理由は、2017年のリスク要因を考えると、

1.米国 トランプ政権の「政策運営能力」 

トランプ大統領は、大統領に就任後に、大統領令を多発していて、アメリカ国内がかなり混乱している状況がニュース等で流れていますが、やはり、政策運営能力についての疑問符が出てきているとの事で、年の前半は、注意が必要だそうですが、年後半は、軌道修正をしてくると考えていてるそうです。

ここで、キーマンとなるのが、大統領の首席補佐官のプリーバス氏で、彼が、ホワイトハウスを事実上仕切るトップに就任しているので、これは、トランプ大統領が、共和党と本気で喧嘩する気は無いのとのメッセージなので、年前半は、トランプ大統領が、結果を出さなければいけないと言うことで、矢継ぎ早に政策を打ち出してくるとは思いますが、周りとのあつれきが深まって、混乱します。しかし、後半には、優秀なキーマン達が能力を発揮して、現実路線に軌道修正していく可能性が高いそうです。

2.欧州 政治リスク(選挙、BREXIT(ブレクジット))

欧州は、選挙の年を迎えるので、選挙リスクと、イギリスのBREXIT(ブレクジット)が意識される可能性が高いそうで、年の前半は、オランダ、フランスの選挙が控えているので、注意が必要で、尚且つ、ハードブレクジット(EUの単一市場さえアクセスを失う)のリスクが、3月位までは意識されると考えられるとの事で、リスク要因が高いそうです。

3.新興国 中国の金融リスク、資本流出懸念

新興国は、主に中国の金融リスクの懸念があり、アメリカ経済が堅調になって、資金がアメリカの市場に流入する様になると、新興国全体の資本流出懸念が、強まるそうです。

新興国の場合は、年間を通して、リスクを意識する必要があり、しかし、新興国でも、構造改革をしている国は、底堅い市場を形成する可能性がありますが、構造改革が遅れている国は、市場が荒れる可能性があるので、選別の時代を迎えるそうで、選別と言うのは、今は、保護主義が台頭しているので、この保護主義の影響をどれだけ受かるかにより、市場は上下に動き、まだら模様になる可能性があるとの事です。

ただ、上記のリスク要因の中で、メインとなるのは、やはり、トランプ政権の「政策運営能力」で、政策運営の面で混乱をきたすと、政策論戦は行われるのですが、何も決まらずに、論戦だけが行われて、時間だけが過ぎて行きます。

そうなると、政策実行への不透明感が強まるので、今までは、トランプ大統領への期待先行で、リスクオンの状況になっていましたが、2017年の前半に期待先行がしぼむ事により、ドル安圧力が強まる可能性が高いそうです。その為、アメリカの株価は、最高値圏を維持していますが、利益確定売りも強まると考えられ、ドル安プラス円高になり、1ドル100円まで下落しても、おかしくないと考えているそうです。

しかしながら、これらの事は、一時的で、2017年は、ドル高トレンドで、2017年後半は、共和党も、8年間政権を維持する為に、現実路線を模索して、その結果政策も実行される様になり、政策がどんどん実行されて行けば、その期待も膨らみ、再び、トランプラリーが起こり、ドル高になって行くと考えられるとの事でした。

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